もう一年経ったのですね

 本日は授業無し、代わりに溜まっていた高3の添削依頼を2時間程こなしました(その他デスクワーク)。
 博多に会議出張です。ついに、予備校がオンラインではない入試研究会を解禁し、その皮切りとして今日はY予備校の博多校舎に行きます(九州中の先生方が集まります)。名目は「東大入試研究会」で、全体会と分科会(私は現代文)とを合わせたら4時間の長丁場。

 出張前に、JRのK駅構内にある「S」にて焼きそばのランチ。中高時代を合わせたら約四半世紀のK市在住歴ですが、ここのチェーンの焼きそばを食べるのは2度目くらいではないでしょうか。可も無く不可も無くという味だと思うのですが、大盛り1250円というのは最早高級料理ですね。昭和32年の創業時(母君と同じ年なんですね)には一皿60円だったそうです。因みに、私の座席の後ろの壁には平成26年1月2日の日付で『進撃の巨人』の人のサイン(のコピー)が飾られていました。元バイトさんだったそうです。因みに、入口では検温を求められました。
 みどりの窓口で月末の宮崎旅行のチケット(新幹線・高速バス)を購入してから、博多行きの新幹線に。

 Y予備校「東大入試研究会」。
 全体会は、東京の某(超々有名)一貫男子校の校長を今年まで務められたY先生の基調講演「入学試験と就職試験」。医歯薬入試は事実上の就職試験だと話す冒頭部でいきなり「某医大女性差別問題は入試を就職試験とするなら企業組織としての気持ちが解る(大意)」と来たのにはやや度肝を抜かれました(勿論、「良くないことですが」というフォローはありましたけど)。以降、全体の話はほぼ穏当(後で先輩数学先生が「端的に古い」と評されていました)。
 分科会(現代文)は、東京の代々木にある(イニシャルとは何か)この予備校の本部校でも一度お話を聴かせていただいたことのあるF先生のご講義。東大現代文は結局、過去問をたくさん解きながら「これって、あれじゃん」の形で種々概念を理解していくのが王道、という極めて納得の行くお話。因みにこのF先生、話の合間にちょいちょいノイズみたく記憶違いを挟んでくるのがご愛嬌。「99年の第一問は脳死と心臓死の話で……」、惜しい、それは98年の西谷修朝日新聞寄稿コラム)で、99年(私が受験した年)は鷲田清一『普通を誰も教えてくれない』です。「2008年には芸術のジャンルについて問われて……」も惜しい、それは07年淺沼圭司『読書について』で、08年は宇野邦一『反歴史論』ですね。因みに、この手の間違いが起こりやすいのはまぁ旺文社のせいっちゃせいだということ、業界の人間ならピンと来るでしょう。

 さて、態々博多まで来て何もせずに帰るというのはあんまりですので、同じ出張に参加した国語私・悪者数学先生・悪者英語先生の3人で「悪者鼎談」飲み会をしようということになっていまして。ですので10/17も「自粛御膳」は中止、飲み会の会場は喜んで幹事を務めた私が選んだ住吉「G」、最近いちばんのお気に入りです。旅先知り合い無しの安心に身を任せて、職場のあ〜だこ〜だを思う様喋り倒して快感。わんこ蕎麦状態の冷酒お任せが一杯目から「日本酒チャレンジ」未踏破の蔵だったのにもビックリでした。宮城「山和」(純米吟醸)。
 ・出汁春菊
 ・鮪食べ比べ
 ・紅ショウガ天
 ・鰆西京焼き
 ・白子フライ
 ・牛すじ煮込み
 ・オイルサーディン
 ・季節野菜のお浸し
 ・タマネギスライス
 ・カツ丼頭だけ
 ・いくら丼

 三人とも新幹線で自宅まで帰るので(降りる駅は三者三様ですが)、博多駅近くのうどん居酒屋「N」で軽く飲み直してから解散。飲んで新幹線に乗るのは怖いところですが、流石に仕事で出掛けている(背広を着ている)と少し背筋が伸びるみたいですね。
 健康的に帰宅して、健康的に就寝。