はやく過ぎるから 明日のことはわからないけど

 女優でクイズタレント、最近ではグラビアアイドルもおやりだという宮崎美子さんは、私にとっては「だからDESIRE(c/wタカラ本みりん)」の歌い手である歌手という側面が最も大きく印象に。一説では日本の女性初のラップシンガーだと言われる理由であるところのこの曲は近田春夫1987年の仕事で、「私は優しい宮崎美子」なんて歌詞を何度も(ラップで)歌わされた宮崎さんがラスト大サビ直前に小さく「ゥフッ」とはにかむお声など、お好きな方にはたまらないのではないでしょうか。デビュー時から歌手として活動した女性が女優業に軸足を移した後、数年のブランクを経てCMソングを1曲だけシングルリリースする。宮崎美子にとっての「だからDESIRE」はいしだあゆみにとっての「羽衣天女」的な立ち位置なのかしら、リリース年度も近いし……って、私は誰に向けてこんな文章を書いてるんだ。
 「羽衣天女」と違って「だからDESIRE」の方は長い間CD化されておらず、私のようにお好きな方はレコード盤を購入するかYouTubeで聴くかするしかなかったのですが、それが今秋初CD化されるというのが今回の話題。ニュースを観ないもので知ったのが2週間程遅くなりましたが、宮崎美子のベストアルバムがリリースされ、その初回限定版には「だからDESIRE」の初CD化音源が入る、と。そんなもん即買いですわな。
 無論、わざわざ色物1曲を聴くためだけに高い金額(10000円近く!)を払う訳ではなく、このベストアルバムはベストアルバムと言い条実際にはコンプリートBOXなんです。何せ、シティ・ポップの良作群として知られる『Mellow』『私の気分はサングリア』『美子』というアルバム全3作及び3枚のシングル(1981年~1983年の活動期間)が全曲収録されるというのですから(勿論、これら楽曲が主軸で「だからDESIRE」はオマケです)。
 ユーミンが提供した(セルフカバーもした)「夕闇をひとり」「ためらい」の2曲だけでも購入の価値はありますが、その他の曲提供者もすさまじい。作詞作曲陣に八神純子渡辺真知子大貫妙子谷山浩子、作詞陣に安井かずみ・橋本淳・竜真知子矢野顕子喜多条忠糸井重里来生えつこ三浦徳子篠塚満由美、作曲陣に加藤和彦筒美京平坂本龍一吉田拓郎南佳孝林哲司井上堯之後藤次利、編曲陣に舟山基紀・井上鑑新川博戸塚修鈴木茂鈴木慶一大村憲司……何という我得感でしょう、名前列挙するだけで昇天しそうです、あへぇ。

 さて、本日の日記。

 出勤後の最初の作業がメモ用紙に今夜・明日の献立列挙、人間って熟々「食う寝る遊ぶ」ですよね(遊びみたいな仕事してる人間の戯れ言です)。授業が1~2限、お昼休みに事務嬢さんの車で自宅に(私のですよ)送っていただきお炊事。素麺を茹で、野菜を切って冷蔵庫へ。これで、特講後は豚しゃぶだけやったらすぐに飲める算段。入浴後に学校帰還。
 16時~18時が文系東大現代文特講、答案添削40枚を抱えてタクシーで帰宅。添削業務は明日未明の私に丸投げして、豚しゃぶを作って野菜の上に並べたらもう飲み始められます。

 9/8の「自粛御膳」。
 辛納豆素麺・豚冷しゃぶ・野菜酢漬け・小鉢6種。
 素麺のつけダレには大量の納豆・ラー油・白胡麻。これは文化街の居酒屋「I」で教わった悪魔の(と言う他ない程にビールが進む)レシピで、特講後の2時起き採点を控えて背徳です。昨夜は冒険散財だったので、今日は日本酒の開栓は無し、開いてるやつを呑みました。