とくいはそれぞれちがうけど 力をあわせりゃ ただひとつ

 注【本日の日記、終盤にちょっとグロい描写があるので、デリケートさんは気をつけて下さいね】

 5時前に起床、部屋風呂で入浴、6時15分にホテルをチェックアウトしたら薬院発6時24分の電車に間に合うのですが、ホームに入ってから部屋にYシャツを忘れていることに気づきました。何しろ暑くなってきたので(5月に夏日真夏日て)、ナチュラルにTシャツ(黄色の「男く祭」シャツ)1枚で部屋を出てしまったのです。仕方なく、ホテルフロントに電話をして取り置きをお願いしました。偶然ですが、今夜も天神に出向く要件があるので(今夜は遊びではなく出張)、夕方にホテルに取りに行くことにします。朝の電車内には制服を着たF校生が(教員も)大勢、微妙に罪悪感があります。
 西鉄K駅からタクシーで自宅に戻り、荷解き・母君のお備えの交換・出汁(昆布とイリコと)取り。着替えて7時45分に自宅を出発。学校まではTシャツ1枚で歩き、到着後にYシャツ・ネクタイの仕事着に着替えます。何しろ暑い。

 出勤後はとにかく定期テスト(中3の国語Ⅰ)の採点をガシガシ。途中、今日は夕食が遅くなるので昼食にある場所のあるものを食べたのですがこれが美味しくなかったのは遺恨。気を取り直して採点に集中して、15時前には得点集計・解答解説プリント作成まで終えました。これは、明日の授業で返却。明日の中3の授業は、テスト返却の後、センター小説の過去問(2題)を解いてもらいます。

 事務室から私宛の郵便物が2点届きました。どちらも、浪人中の70回生からの添削依頼です。今年度も、浪人生の添削(郵送のやりとり)を何人か引き受けておりまして。東大・京大の現代文及び東大の漢文。
 今届いた2点の内1点は東大理系某くんからの初めての添削答案で、先日メールで依頼を受けたときに「私が最初の問題を送るので、解いたら答案をF校国語科の池ノ都宛に返信してください」とメールを返したんですけれども……封筒の宛名がリアルに「K市N町××-× F高等学校 池ノ都宛」になってたのに大笑い。素直すぎるやろ。旧担任団の何人かにお見せしたら大受けでした。

 学校からはタクシーで西鉄K駅まで移動(出張なので、タクシーチケットがOKです)、特急に乗って出張先の西鉄福岡……の一つ手前の薬院で下車、朝チェックアウトしたホテルのフロントへ行き、預かってもらっていたシャツを引き取りました。「冷蔵庫の中に缶ビールもお忘れで」と、校務出張の鞄に酒が入ったのはご愛敬っつーことで。ホテルから徒歩20分で出張の目的地、S予備校の福岡校です。

 本日、コロナ禍で2年間中止になっていた浪人生激励会を3年ぶりに開催。
 浪人中の70回生が年に3度集まり、旧担任団からの激励を受けたり、近況報告や受験相談を行うというイベント。久々に逢う友人同士でお喋りをするという気分転換という側面もあります。コロナの前なら軽食とドリンクとが出てさながら立食パーティーの賑わいだったのですが、感染対策の観点から飲食物はNG(ペットボトルの持ち込みだけOK)ということで、今夜は割合に静かでした。卒業生全員、教員を捕まえて真剣に受験相談を。70回生の旧担任団はF校歴が浅い(高3を担当するのも激励会参加も初めてという)先生方が殆どだったので「激励会というのはこういうものか」と思われたかも知れませんが、昔のイベントを知ってる教員からしたら様変わりの印象。ニューノーマル
 私も、東大現代文の相談(添削依頼)を複数人から。頼まれれば断りませんが、条件として通っている予備校の講義を大切にする(軸に据える)ことを忘れずに、間違っても授業を切ったりしないこと、をお願いしています。某予備校に通っている卒業生数人から、私と予備校とで授業のやり方が全く違って戸惑っているという相談を受けたのですが、返事は勿論予備校の方を優先してくださいというものになります。どちらの授業がどうだとかいうのは解りませんが、今生活の中心になっている場所を大切にするというのが当たり前の態度。「日常性の維持」ですね。
 あ、あと、「池ノ都宛」の某くんも激励会に来てて、謝り倒されました。

 コロナ前は19時~21時だった激励会、今年は18時半~20時という時間帯で、これは卒業生にとっても教員にとっても良いことですね。コロナ前なら旧担任団で打ち上げに行ったりもしましたが、勿論今はそんなことは出来ず。20時半の特急でK市に戻ります。
 っつっても、K市では有志3人で飲むつもり。偶然にもK市在住のタメ年3人が夕食難民だということで、K市についたら駅近くの居酒屋でも、となったんですね。実は私、昼食が不味かったのが祟って帰りの電車に乗り込む頃には空腹で倒れそうになっておりまして。電車で30分我慢したらものが食える……と必死で耐えて立ってたんです。

 さて、同じ車両の目の前に立ってた会社員らしき若者3人組。マスク越しでも微醺が伺え……嘘、結構酔ってるよこの人たち。3人がお互い倒れないよう支え合うことで辛うじてって感じ。最近見ますよねこのタイプ。コロナの影響で外飲みが久々、加減が解らなくなって飲み過ぎたり粗相をしたりっていう人たち。何というか情けない。本当に酒が好きなら、私みたいにコロナだろうがなんだろうが家飲み外飲みの「日常性の維持」、飲み方を忘れるなんて愚かなことをしないって心構えはないんかね。酒飲みの風上にも置けない。
 と思ってたら、私と向かい合わせに立ってた一人が「二人でお酒を」の梓みちよみたいな感じで急に座り込んでしまいました。隣の一人が声をかけるけれども声をかけてる方もフラフラだから全然効果が無い、もう一人は立ったまま寝てます。あ~、これは時間の問題だねぇと覚悟を決める私。丁度その時に電車が減速を始めまして間もなく到着は二日市駅、乗り換えアナウンスも流れ出してあと2分ってところ。出来れば下車して駅トイレ、最悪でもホームの端っこで……と見てたら残念ながら間に合わなかった。みちよ、マーライオン。本当に「風上にも置けない」状態になっちゃいました。
 あぐらかいた膝の上にけろけろけろっぴの青年、二日市駅に到着した電車車両から仲間二人に引きずられて退場したんですけども、まぁ床の掃除などする暇があるわけなく汚物そのまま、車両内の乗客は困惑しきりです(数人の人たちが窓を開けたのがせいぜいファインプレー)。仕方がないので、近くに立ってた同僚先生と車掌さんを呼びに行って事情を説明しました。その後、K駅へ走る電車の床を必死で掃除する車掌さんですが何しろ結構な汚れ方なのでタオルもティッシュも足りない。「どなたかティッシュを!」という懇願に立ち上がった乗客は全員が女性でした。

 K市で電車を降りて、私の先導で駅前の居酒屋「T」に入った厄年3人。私以外の2人(A・B)はコロナ以降飲み会が減りまして最早西鉄周辺の店の並びを忘れかけてる、みたいなレベル。で、2人に向けてメニューを広げて「とりあえず、食べたいものを注文しようよ」と言ったのに、どこか反応が悪い。お互いに「何食べたい?」「こういう飲み会って何から注文してたっけ?」など軽めの押し付け合いを始めまして。わたしゃいっつも店で飲んでるから久しぶりの人に注文を譲ろうと思ったのに、10分もそうしてるのを見てたらつい声が。
 私「あのさ、もう21時過ぎよ? 明日も仕事だし、サッサと注文してサクッと飲んで帰るってのが筋じゃないの?」
 A「……あのさ、お前、目の前で吐かれたよな?」
 私「うん、ど真ん前。あそこまで近くで見たのは流石に久々だね」
 B「それでよく何か食べるって気になりますね。俺ちょっとまだ食欲が」
 私「え、だって二人、直接は見てないじゃん。デリケート? 僕なんて、限界まで空腹だったのがあれ見てちょっと落ち着いて、今めちゃめちゃ健康な感じなんだけど」
 結局、最初の食べ物の注文は全部私(←ノン・デリカシー)が決めて、ビールで乾杯……したんですけど、飲めば元気が出てくるのがF校教員「あるある」みたいで、3人とも杯を呷りつつ卒業生のことだ職員室のことだと話が止まらなくなり、気づけば店のラストオーダー。「T」って閉店0時やぞ何が「明日も仕事だし」だ「サクッと飲んで帰るってのが筋」だ、と軽めに反省しながらタクシーで帰りました。あ、でも、泥酔粗相とかはしませんからね、念の為。厄年3人、あんな若造とは違いますから。
 
 と、いう訳で。
 5/25も「自粛御膳」をお休み、居酒屋「T」で同僚2人と遅い時間の飲み会(21時~0時)。