変則リアルおままごとだゾ

 結局昨日は1時過ぎまで仕事をして、いつもなら酒のおかげで失神気絶に限りなく近い入眠が出来るのにベッドの中でなかなか寝付けず、眠れたのか違うのか分からないような状態で6時頃に起き出して入浴、眠気や疲労は全く感じなかったのでそこだけは良かったですが今夜もお酒を飲めない(他でもない自分がそう決めたせいで)と思ったら気分は全く宜しくない。八つ当たりしてしまわないよう誰とも会わずに過ごさねばなりません。
 平日なら始業の時刻である8時半に徒歩で職員室入り、机仕事(授業準備・添削・時間割)を3時間。その後、タクシーでK市でいちばんのピザハウス「W」を訪問してランチ(飲まないので一日一食というルーティーンも無視)。マルゲリータ、サラダ、単品でミネストローネ。美味。

 少し気分が上向いたので、食後の散歩は郵便局(卒業生宛の速達をゆうゆう窓口へ)経由で市立美術館。
 特別展『リアルのゆくえ』。「写実という語にリアルというルビ」ではなくて「リアルという語に写実というルビ」だったんですね、ホキ美術館的な所謂写実を予想して訪問したら、複数の現代美術家それぞれの「リアル」の定義に基づく作品が様々で中には所謂写実からは程遠いものも(まぁ、看板の作品を観て気づけやという話ですが)。
 西洋近代の「芸術」「彫刻」等々の翻訳語概念が入ってくる前から日本独自の写実があった、というのを生人形等の世界に遡る史観。そういう伝統的超絶技巧と言えば京都三年坂……と思ったら三年坂美術館蔵の工芸品(自在置物の技を継いだ現代美術家)も確りと。
 個人的には、秋山泉さんという方の作品が最も印象的でした。紙に鉛筆1本で静物画、対象となるものは(例えば蝋燭、例えばコップなど)1つだけ。描かれた対象物と、こちらも鉛筆を擦って表現した何もない背景と、両者はアモルフなようにも見えるのですが、なぜか静物1つの存在が「リアル」に迫ってくるんです。不思議。
 美術館周りの庭園を久々に散歩して、八女から移築した坂本繁二郎旧邸宅を(K市歴25年超にして)初めて見学しました。園内のショップでは、草野の陶房「現の証拠」のK先生(F校の陶芸の授業をご担当)の小皿を1枚、蟹の絵柄のついたかわいらしいもので、また少し気分は上向き。

 徒歩で(スーパー・コンビニでの買い出し経由で)帰宅、入浴。
 昨夜のオールフリーの惨めさで自炊の意識は蒸発、今日に回した鰤だけは仕方なく小鍋立て(鰤・白菜・長葱・茸)にしましたが、他はセブンイレブンの総菜でちゃっちゃと済ませました。食後には書斎で日記の更新、今日は年末の関ジャニ∞のライブ、実に2ヶ月超の遅れです。