ケジメ ケジメなさいあなた

 起床、お湯を溜めている間はベッドでだらだらして、入浴後の書斎で添削を開始。最初は東大理系(02年の村上陽一郎)。以前、今の高3(72回生)は傍線部内の概念語を説明せずに鍵括弧をつけて引用するだけで(鍵括弧の醸し出すニュアンスに任せて)済ませようとする「悪癖」(←この鍵括弧は強調のためのもの)がある、と書いたんですが、傍線部内の語に限らず、記述解答における本文の重要っぽい語をやたら鍵括弧で囲む傾向があるようです。「要点がどこかという理解はあると察して」と採点者に無意識のおねだり、って感じかな。担任団と生徒との仲が(ちょっと信じられないくらい)良い学年だというのは好印象なんですけれども、紙を介したコミュニケーションにおいては「頼る」と「甘える」との線引きが要りますね。

 午前中指定の宅急便は千葉の地酒、一気に6蔵6本、勿論全て未踏破です。その他、添削の休憩には野菜をトントンしたり、漫画を読んだり。
 京大(08年安田雅弘)の方の添削にはやたらと鍵括弧に頼る、という癖が見られる答案がありません。所謂「癖強」な(教員とも一定以上の距離感を持つ)受講生が多いってことなんですかね。前週の中勘助(激ムズ)程の死屍累々ではありませんでしたが、この問題も難しい。例えば、問一の解答で「視線」について言及できている答案は半分を切りますし、今回の本文における「演劇」というのが「観客の前で」「日常無意識の動作の習得を疑似的にやり直すこと」を意味するというテーマの定義にたどり着く答案は極々少数(年度によってはほぼ皆無)です。

 添削の後のかしゃぷしゅ~、最高に幸せ。日曜が休日(仕事無し)ではないので、「サザエさん症候群」などとも無縁でいかにも健康的な生活です。
 692蔵目・千葉「旭鶴」(純米吟醸)。★★。一気に6蔵も注文しといてなんなんですけど、何となく、千葉県の蔵とはあまり相性が良くないという感覚があります。