おだやかに ああおだやかに 今ぼんやり遠くをながめてる

 2時とかいうすんごい時間に目が覚めたので、ベッドでミステリ(有栖川有栖の新刊)。7時30分に学校入り。夜まで仕事して、夕食はHさんの家でご馳走になる。Hさんちでご飯を食べるときは、私はお酒を買っていく&1回につき貯金箱に1000円を入れる、という決まりになっています。1000円貯金は、溜まりに溜まったら二人で贅沢ディナーに繰り出す(っつっても要するに飲みに行くんですけどね)っていう計画。

 有栖川有栖菩提樹荘の殺人』読了、★★★。小学校学級文庫のホームズに夢中になり、笹川ひろしの「ハレー探偵長ストーリー」シリーズで推理小説への興味を昂ぶらせ、小5の夏に読んだ夏樹静子『そして誰かいなくなった』、同冬に読んだ綾辻行人十角館の殺人』で完全に国内ミステリに開眼し、中高6年間で1000冊は読んだ(間違いなく1週に3冊のペースだったから)私が、あのドキドキをどこへ忘れてしまったんでしょう、ってくらい穏やかで凪いだ気分の読書。あの日には帰りたくないけれども、遠くなりにけりという感慨はある。有栖川さんなら、例えば『双頭の悪魔』なんて中高6年間で最も感動した読書の1つですよ。犯人との対決シーン、ちょうどデッキから流れてたサイモン&ガーファンクルの「旧友」がBGMで、切なくて切なくて(遠い目)。