待ち伏せた 誘惑に 誘われて 思わず

 年賀状は付き合いの深い相手に絞って50枚だけ、と決めたことは覚えていました。でも、こないだ泥酔してた時の頭はそれを既に買っているという事実を忘れ捨ててました。テーブルの上には100枚の年賀はがき。仕方なく色々な生徒に送ることにして図らずも良い先生、且つあの人に送るなら方式で増えていって結局更に追加、追加、ということになる。本日職員室の業務の半分弱は、宛名・デザインの作成と(コピー機での)印刷。
 一人一人への手書きの文字は、例年、一月一日の実家で書くことに決めているのですが、今年はどうしようか悩むところ。実家では、出来るだけ母君とお喋りをする時間を捻出したい気持ちがあります。

 我らがA組浪人生某氏が、世界史・日本史のセンター対策資料を2人分送って欲しい、と。詳細の分からぬまま「諾」の返事をし、社会科先生に準備をお願いしたら、新生児かっ! という重量の紙束がやって来てゆうパックが780円。別の浪人生某氏には新課程の社会科教科書のコピーを郵送。さらに別の理系(九医志望)は国語センターの10・11年度の追試の問題と解説とを送って欲しい、と言ってきたんですけれどもこれは市販の問題集に入ってるからおのれで買わんかい、という話……なんですが、多分S予備校に通ってるからS予備校の出してる過去問集を買ったら追試は4年前までしか収録されてないというのが手に入らない理由だと見て、そういう真面目な(?)理由なら大目に、と結局コピー&郵送。全部クリスマスプレゼントじゃ。

 朝から夕方まで職員室で作業ですが、途中90分だけ学校を抜け、片道25分の徒歩で血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」内のタワレコへ。吉井和哉のカバーアルバムと、水曜日のカンパネラのニューアルバムとを購入。前者を半分だけ聴きましたが、昨年に続いて素晴らしい。「異邦人」「Mr.サマータイム」が男声のキーで入っていますが、大好きな女性曲をカラオケで自然に歌えるようになるのがカバーアルバムの功、とこれはオツカル様曰くで全く持って同感。

 さて、毎年イブの夜は「もりき」で独酌と決めているのですが、今夜は先輩英語先生とさし飲み。普通、奥様・お子様をイブにお家に残します? と伺ったらパーティーは25日だから大丈夫なのだそう。
 「もりき」の鴨が大のお気に入りの先輩先生のご所望で今日は刺身・炭焼き・つみれ鍋のいわゆるフルコース、1人前を2人でシェア。私はビールと日本酒。先輩先生は米焼酎の人なので、マスターにお願いして米焼酎を持ち込み(「もりき」の焼酎は国分酒蔵の「芋」なのです)。
 持ち込んだ焼酎は「富滋味」という名の熊本県プライベートブランド。ラベルのデザインは国語科恩師先生が手がけられ、名前の縁起の良さもあり、度々先生が私に贈って下さるのです。本当は母君に差し上げたいのですが、下戸だし病気の真っ最中なので飲むことはかなわず、それならとF校に縁のある方々との宴席で披露するのですね(大変喜ばれます)。恩師先生からいただいたものを他の人に返す、という贈与の環は、即ちF校(国語科)における仕事と全く同じ構造です。
 2次会はお気に入りの小料理屋「A」に少しだけ。英語先生をご案内してお店の雰囲気を知って頂きたかったのと、「良いお年を」のご挨拶をしたかったのと。