どこかで「春」が

 ある人物が、その場のノルマを例えば(保険の意味で)2割超でこなしたら、後でその余剰分が巡り巡って離れた別の場所で(意図したわけではなく)役に立つ、ということってありますよね。で、そういうのを積み重ねるから結果的に職場などの集団内の色々な所で役に立つ人というのも居るでしょう。ただ、その人は必ずしも「全体が見えている」とは限らない。逆に、視野散漫を避けてその場その場に集中注力しているという(良い)意味で視野が狭かったりすることもあるんじゃないかと。
 褒め言葉として「全体が見えている」という言葉が使われるのを時々耳にするんですけれども、私はその褒め言葉は外れていることが多いんじゃないかと考えています。他者に対しても、この褒め言葉は使わないよう心がけています。常套句としての褒め言葉が誤解を拡散したり傲慢を生まないようにするという意味で。

 さて、高校生は本日が夏休みの後期課外初日。昨日書いた通り、高1・2は課題テスト初日、高3は校内模試初日……だと思っていたら、何故か例年と違って今日は授業(模試は明日から2日間)だそうでしかも1限が私の文系東大漢文の授業である、ということを1限が始まった5分後に知らされて蒼白。半泣きでプリントを印刷して開始10分後の教室入室、時には「落ちつきを纏ってるわ~、逆にこういう時に出るわ~」とか地獄のミサワみたいなことを言いましたけど、シャツはびっしょりでした。夏休みボケというか何というか、恥ずかしい限りです。
 というわけで、本日は半ドンの授業終了後に、高2課題テスト現代文200枚と、高3東大漢文30枚とがやって来ました。前者は来週月曜から始まる授業で返却、後者は明日の帰りにでも返却したらいいのかな。

 我らが高2Aのメンバー、登校初日ですが割かし元気(テストは嫌そうです)。ハードルが低い私なんて、無遅刻で全員揃ってるだけで100点付けたい気分ですけれども。
 63回生Tくんをオープンキャンパス案内人として紹介した某くんは、私への東京土産に「東京海老ふらい」なる名物をお持ち下さって。余りにも酒の肴然としてて、こいつ解ってるな、若しかして「全体が見えている」んじゃないのかなんて考えてしまいました。

 明日は職員研修出張で大牟田、高3は出校で校内模試ですが、高1・2は早速自宅学習です。高1・2は土曜日に課題テストの2日目(月曜日から授業開始)。
 でもって、東大志望の高3某くんと明日(校内模試初日の終了後に)面談をすることになってしまいまして(教科相談その他)。となると、予定していた研修出張をキャンセルしなければなりません。あくまでこれは個人の見解ですが、職員研修と高3入試面談なら私は後者を取ります。ただ、研修出張キャンセルは後ろめたくはありますから、明日は終日年休を出すことにしました。年休を出して朝から出勤して、採点や授業準備や面談やの通常業務を行うことにします。

 新久千映ワカコ酒(9)』読了、★★★★。
 退勤後は、主人公のレベルが99まで上がってしまったのでいよいよラスボスを倒すしかなくなった「DQ11」のエンディングも。