朝日と夕陽があたる家

 根性で6時に起き出して(これが本日最難のミッション)、入浴後に母君の朝食を作成。若い子(っつってもアラサーですけど)につき合って6時間飲んで、飲んだ時間より睡眠時間が少ないっつーんだからアラフォーのおじさんにはちょっと。眠たいけれども宿酔いじゃなかったのは幸いでしたが、入浴後には書斎で由紀さおり「手紙」(酔い覚ましの水のように爽やか)を聴きながら冷たいルイボスティーを飲みました。

 8時に学校入り。警備員さんにお願いして試験会場になっている合同講義室を解錠し、問題冊子その他一式が収められた進路指導室で揃いを確認。本日は、9時17時で高3の希望者模試(九大実戦)の監督です。要するにいつもの日曜と違って正式な日曜出勤(多分、後で手当が出るはず)。
 文系は英語(120分)、数学(120分)、国語(120分)。理系は英語(120分)、数学(150分)、理科(150分)。文系は16時に終了、理系は17時に終了です。監督というのは、用は問題用紙を配る、解答用紙を集めるというだけが実働(後は生きてりゃいいだけ)という仕事なので基本的には暇。デスクワークをガシガシと捗らせました(具体的には、今月分の授業プリントを全て完成させて印刷室に回して、明日配布の学級通信を完成させて、校内模試の国語のデータを集計して必要な処理を施して、第4回校内模試に出題する問題の解答例を作りました)。一番汗をかいたのは、英語の回収が終わった後の短い昼休みで自宅まで往復して母君に昼食を出す作業。映画『ひみつの花園』の西田尚美みたいな勢いで自転車を漕ぎました……という比喩、自転車について時々使うんですけれども、カルチャーに詳しい国語科の後輩先生から「それ、予告編で流れただけで本編では使われてませんからね」と指摘されました。勿論、本編は観ていません。

 後で「17時に試験が終了して、学校を出たのは17時15分だった」と言ったら事務嬢さんがえらく驚いておられたのですが、ほんとにね、どんだけ鍛えられてるんだろうとこっちが笑ってしまいそうになるくらい解答用紙の回収がスムーズ。全員でプリントをテキパキと回して(理系理科の解答用紙って8枚あるのに)あっという間に終了、昨日Nくんから聞いた「銀だこ」持ち帰り容器1日10万個って機械、こんな感じで動いてんじゃない? って思いました。

 帰宅後は入浴、母君の夕食準備、「もりき」独酌。今日は1人前の刺盛りの後、クジラの赤身をステーキ鉄板で。

 大村彦次郎『文士の生きかた』読了、★★★★。一言で言えば愛人地獄。ここに出てくる「文士」の中で真剣に作品を読んだことがあるのは芥川龍之介、髙見順、山本周五郎だけなので、作者の業の深さが作品に、と言われてもなかなかピンと来ないんですね。正直、私は読書人としては駆け出し未満です。
 桜沢鈴義母と娘のブルース(上・下)』読了、★★★。良くも悪くも週刊誌4コマで、未見のドラマが評判通りの良作なんだったらそれは制作陣の大手柄なんだろうなぁ、と。帯で「泣ける」を煽ってるんで一瞬『自虐の詩』が頭を過ぎったけれども「義母と娘」で泣けるってんならそんな方向性に行くはずはないですよねぇ(泣きませんでした)。