味よし 色よし コスパよし

 昨日の宴会@吉祥寺「じぃま」、22歳・22歳・18歳(本当は38歳)の3人で、和食(藁焼き鰹が名物)を肴に日本酒三昧はやっぱり「もりき」セレクト。Mくんは体質上飲めないと分かったそうでウーロン茶、Iくんは飲まないことはないけれども強くはないという感じ、で結局18歳のおっさんばっかり飲んでるという。
 取り敢えず、2人にはライブ会場の物販で購入した『夜に生きるもの/ベッドタウン』のリイシュー版(本日発売)をお渡し。今晩つき合ってくれた御礼です。「「いいんですか?」」と遠慮がちな2人でしたが、私「最近こういう文化を覚えたんだよねぇ。推しのCDを布教用に(本当は特典目当てで買ったものが余ったとかなんでしょうが)複数購入みたいな。地下アイドルなんだけど」 先日Mくんに送りつけた20年前の『夜に生きるもの』『ベッドタウン』の2枚もそのままプレゼント。私が20年聴き続けてきた骨董品です(どちらも2枚ずつ持っているので1枚減っても構いません)。
 さて、先日のMくん妹君(67回生)の三者面談でお母様から白夜書房でのアルバイトに夢中になっているとお聞きして爆笑した私、今夜は白夜に食いつくよとばかりに仕事の話を色々と聞く。したら、途中で吉田豪氏の名前が出てきたので、私「そいや、今日ジュンク堂本店に行ったら、『15人の女たち』が面陳だったよ」 M「そうなんですか! あの本、僕、めちゃめちゃ仕事しました!」 私「マジか、買っときゃよかった。まだ『人間コク宝』が途中だからスルーしたんだよねぇ」 直ぐに購入します。

 さてさて、正負の法則(by美輪明宏)ではないですが、昨夜のライブが完璧だったその翌日に知った絵恋ちゃんさんのライブ活動休止。折角、昨日の飲み会でも推しの地下アイドルとして2人に話したばっかりだったのに。オツカル様、落ち込んでるだろうかなぁ。

 5時起床、入浴後に帰福準備、フロントで元払いの宅急便手続きの後、お気に入りのネカフェ(北口店)で書き物を。アイスコーヒーがビールサーバーみたいなのから出てくるやつ(限定100杯)で、泡が細かくてとても美味しかったです。また来た時(12月)にもあればいいな。
 池袋から上野は山手線で17分、入場時間枠は開館直後の9時半~10時半だったのでそこから逆算して電車に乗り、「上野の森美術館」に9時15分に到着……したら、月曜朝なのに200人くらいの行列が出来てて笑ってしまう。「何にでも牛乳を注ぐ女」がバズった影響……ではないわな。これは東京じゃなくてフェルメールが凄いということ。

 肖像画、宗教画、風景画、静物画、風俗画、の順番で17世紀オランダの(フェルメールと同時代の)画家による作品群を50点。充分に雰囲気が盛り上がったところで、ゴールには「フェルメール・ルーム」と名付けられた専用の部屋。「マルタとマリアの家のキリスト」(現存するフェルメール唯一の宗教画)、「赤い帽子の娘」(期間限定日本初公開)、「牛乳を注ぐ女」(バズったやつ)等々の6点。
 とにかく人が多いんですけれども、各展示絵画には相当近寄ってもよい作りになっていたので、科博の特別展みたいに見えもしねぇよ、みたいなことはなく本丸のフェルメールを始め全ての作品をじっくり味わえるようになっています(時間別の入場制限が効果的なのでしょう)。知名度は知らないけれどもぶっちゃけ最初の50点(フェルメール以外)の方に素敵な(個人的におぉ、と思う)絵が多かったぞ、というのも言いっこなしで、実際に物販コーナーではフェルメールの絵はがき「だけ」を購入したわけですし(ってか、他の絵の葉書はあったんだろうか)。
 物販まで合わせて1時間超の滞在で、私にはこれで充分。正直、図録を学級文庫に入れるというのが最も大きな目的みたいなところがあるほどの絵画音痴、「筒井康隆展」は3時間居ても足りない気がしましたけれどもね、ということで山手線は上野から新橋へ。

 10時45分に到着の「美登利寿司」銀座店には既に50人ほどの行列で、店のキャパを考えたら一巡目で入れるのでそのまあ最後尾に。並んでいる人たちの7~8割方はアジア系の観光客です。廻るお寿司じゃなくて板前さん(大勢!)が握って下さるやつをカウンターなりテーブルなりで食べるお寿司ですから、50人目の入店者にお寿司が届けられるまでは30分程かかって読書が進みます。昔なら躊躇わず「板さんおまかせ」2800円をオーダーするところですが今は無理で「超特選」2000円……に中トロ鉄火1本をつけて結局2800円。後日事務嬢さんに写真をお見せして「銀座でシースー、これで幾らだ?」と訊いたら元気に「6000円!」とお答えになったので、私は3000円も儲けたのだと思うことが出来ました。感謝。

 新橋から品川、品川珈琲でHさん他へのお土産を購入して、直で羽田に行かずに浜松町経由で(モノレールで)空港へ。この迂回は途中で大きめの本屋(浜松町駅構内)に寄りたかったからです(第一目的の吉田豪は売り切れでしたが、その他数種類の本を購入)。空港では生徒・担任団(特に2日間担任を代行して下さった若手柔道先生)へのお土産を購入、手荷物限界。
 飛行機→高速バス、はK市までは行かずに一つ前の宮の陣駅で下車、予約しておいたタクシーで母君のショートステイをお願いしていた施設を経由して自宅へ。冷蔵庫を空っぽにしてから上京をしたので、今夜の夕食は近くの総菜屋さんに頼りました。

 母君は18時過ぎにはお休み、私は入浴の後で近所の居酒屋「A」へ。「もりき」が月曜店休で、マスターとHさんとにお土産をお渡しできていないので、気分的には明日が旅行最終日です(読了の本は明日の日記に)。