みじかくて 気まぐれな夏だった

 昨夜、福岡に居る英語パイセンとのメールのやり取りで、台風8号で飛行機が飛ばないかも、という情報を得ました。朝5時に起きて時刻表や天気図をチェックした結果、今日の帰省は諦めた方が良いだろうという判断。っつか、ただでさえ飛行機は怖いのに、「条件付き飛行」とかいう文字列に自分が蒼白になるのが判ります。飛ぶのに躊躇いがちな飛行機になんか乗れるかよ、と。そして、私が全くうっかりしていて、今日の新幹線は全滅。仕方がないので、5時イチで飛行機をキャンセルして(払い戻しあり)、明日昼にK市着の新幹線のチケットを取り直しました。今泊まっているホテルは今日は満室になっていたので、延泊は一駅隣の大塚駅のシティホテルに。
 S醫院の母君にモーニングコールをしたら、3度目で漸く出て下さいましたが、やり方が判らず看護師の手を借りたとのこと。寝起きなのか声も元気がなく、延泊を告げるのが申し訳なかったですね。S醫院にも電話をして、入院の延長をお願いしました。

 朝風呂、ネカフェ。山手線で池袋から大塚。チェックインは出来ませんが、本日泊のホテルフロントに荷物を預けました。再び山手線で大塚から上野。
 オープン直後の科博「恐竜展2019」、混雑は凄まじかったけれども2時間たっぷり満喫。恐竜、深海魚ほどじゃないですけれども子どもの頃(多分、幼稚園とかの頃)はわりと好きだった記憶があります。それがどんな生き物なのかは覚えていませんが、「ゆーすてのぷてろん」とか「いくちおすてが」とかいう名称はうっすら記憶に残っています(これ、調べたら恐竜ではありませんでした)。
 展示内で示された年表を見ると、1996年の「羽毛恐竜(シノサウロプテリクス)」というの辺りから恐竜に関する興味が全く失われていた(ニュースへの感度がゼロだった)事が判ります。2010年には初めて全身の体色が判明した恐竜が居る(アンキオルニス)と書かれていて、羽毛の表面の色素の形状と密度から判ると説明されていたんですけれども、「あれ? 恐竜って、羽毛生えてましたっけ?(そういえばそんな話を聞いたことがあるようなないような……)」みたいなレベルです。40絡みのオッサン世代は、小さな子どもを連れたお父さん以外居りません。積み重ねられた研究史のその尖端に子どもが触れることが出来るならば、子どもは年々博識で賢くなっていくのでしょう。

 上野駅高架下の回転寿司「まぐろ問屋 三浦三崎港 上野店」にて独酌(生2杯、日本酒300ml)。トロひっかき軍艦、美味しかったなぁ。久しぶりに回転寿司を8皿も食べてしまいお腹が張ったので、次なる目的地には(福岡に台風接近など信じられないくらいのピーカンで)人殺しの酷暑の道を歩いて行くことにします。
 上野~湯島天神、を徒歩で。我ら高1Aに、学業成就祈願のお守り(箱札)をお土産として持って帰ろうという考えだったんですが、途中コンビニでTシャツを買って着替えたくらいの汗達磨です。軽く酔っ払ってたのなんて、あっという間に醒めきって。

 箱札を購入した後は、徒歩で東大本郷まで歩いて(中には入っていません)、都バスに乗ろうと思ったら時刻表に嫌われており、仕方が無いのでタクシーで小石川植物園に移動。
 前回訪問したのは花見シーズンだったので人が大勢でしたが、今日はほぼ無人と言って良い。温室は間もなく工事終了でまだ入れず残念。炎熱の東京ですが、日本庭園の奥の杉林だけは風も涼しく入るだけで生き返る気分。1時間程散策してから園を出て、タクシーで大塚駅に移動し、宿泊ホテルにチェックインしました。部屋風呂でさっぱりと汗を流したら、今回の東京観光は全てお仕舞い、後は夜の飲み会だけ。

 先日「永秀」にご一緒した66回生Sくんのバ先(←生まれて初めて使ってみてちょっと恥ずかしい)、下北沢の「酒肴 みうら」を当日予約しています。同行は、卒業以来お会いするのはほぼ初めて、63回生我らA組Iくんです。急遽延泊の夜のお相手、Twitterのフォロワーの中からフットワークの軽そうな方(演劇の人、高校時代は「女子高生」で日本一です)と思いお声をかけたら直ぐに乗ってくれました。

 カウンター割烹、変わった形の焼き物醤油皿を最初に「灰皿?」と思ってしまうような野暮天教員(こんな洒落倒した店が喫煙可なわきゃない)と、高校演劇日本一からの東大経済学部からの外資コンサル(予定)&劇団運営という教え子と、藍青の関係ですが財布は私です(←最後のプライド)。
 コンサルとは何ぞや? というのは全く知らないんですけれども、Iくんのお話を聞いている内に、現代文の授業、というかずばり東大・京大の特講ってコンサルティングなのかなぁ、と思えてきました。あと、Iくんの会社、オンラインコミュニティ自然発生みたいな起源でトップが50人ほどいるという話。全くイメージが湧かないまま「共和制?」と訊いたら「ですね」と返ってきました。因みに、飲んでる途中にIくんに頼まれて2人で自撮り写メぱしゃり、曰くお母様にお知らせするとのこと。グローバルに活躍しながら家族を大事にする、良いですねぇ(高校の担任の写真をお送りすることが「大事にする」ことになるのかは解りませんが……)。
 「酒肴 みうら」、前菜のトマト、魚野菜の原始焼(炭火焼)、鯛飯、等々全部美味しかった。日本酒の種類も豊富で嬉しく(Iくん、かなりお酒が強いですね)。バイトしてるSくんの担当教員です、と名乗ったら大将が鹿肉ジビエのお皿をサービスして下さいました(Sくんに多謝)。

 流石のフッ軽Iくんは2軒目の駅移動もOKで、私の我が儘で宿泊地の大塚に移動。急遽お呼び出しのIくんの演劇仲間さん(初対面)も加えた3人で南口「晩杯屋」というチェーンに。生410円、檸檬サワー290円。茄子と餅の揚げ出し150円、マカロニサラダ130円。立ち飲みにしたってこんな安い店は初めてで、話題も段々下世話なものに移っていきます。演劇の人2人(阿吽の呼吸、末永い同志って感じ?)を相手にずぶが何を話すかとなった時、TwitterのTLにおけるまっきょんのミュージカル界隈リツイート爆弾とか、かなり前にオツカル様と行って面白かったピューロランド宝塚キティの経験とかに救われ、あぁ博識多趣味行動派の友人を持っていて本当に良かった、と。

 健康睡眠。