推しが尊い

 ネット上の受験掲示板で見たところ、F高の東大合格者数は日本で第9位だそう(後に別の高校の人数が判明し、10位になりました)。福岡県の高校がトップ10に入るのは恐らく史上初なのでは。外部の方々は、中学共学化の影響だとか東大シフトだとか色々と理由を推測して下さるでしょう(興味を持っていただけるのは大変有難いことです)。ただ、一点だけ言えることがあるとすれば、「東大シフト」というのは嘘だということ。東大を受験する人数は毎年徐々に減ってきています(不景気時代の田舎の進学校における医学部「手に職」信仰はもう凄いんですから)。63回生が現役で30人合格した時の受験者は50人しかいませんでしたし、67回生が現役で36人合格した今年の受験者も僅か58人です。たった10年前、たとえば59回生の時なんて理系だけで56人受けてた(文系を合わせた受験者は80人超だった)んですけどねぇ。

 合格報告に来たB組Nくんから、F校にアイドル研究会を設立する動きがあるという噂を聞きました。中学なのか高校なのかは分かりませんでした。
 私「それ、女性アイドルを推すの? 男性アイドルを推すの?」
 N「さぁ?」
 私「っつか、今日日の子どもたちって、女性アイドルならこれを推す、みたいなのが居るの?」
 N「そりゃ欅坂とか」
 私「あ、そうか。滅茶滅茶人気か。おっさん完全に失念してたわ。あ、地下アイドルとかは?」
 N「は?」
 私「いや、僕、ちょっと推してる地下アイドルがいて(←絵恋ちゃん)さ。あ、通勤カバンに推しのアクキー入れてる教員って、顧問の権利あるかな?」
 軽いめに引かれました。

 馬鹿話ばっかりしてる訳ではなく、徐々に徐々にではありますが、今年の東大・京大の入試現代文にも目を通しています。東大文系の是枝さんの文章はあれですね、84年共通一次藤田省三「或る喪失の経験」と同じですね。一応、現代文の授業では扱ってるんですけど、覚えてた受験生は居るかなぁ。

 夜の「もりき」では東大の結果を聞かれ、「凄いやん!」と祝福してもらえたんですけれども、10日の日記に書いた通り、ただ喜んで終わりという訳にはいきそうにありません。