わたしはやってきたのよ 風に乗ってきたのよ

 本日の生徒は土曜半ドンで、私の授業は高1古文が2コマ。私は3限に2コマ目の授業を行ってから、放課を待たずに出張に出ます。JR駅前の老舗ラーメン「R」で昼食を摂ってから新幹線、本日、K塾模試事後検討会議のために大阪行き。行きの新幹線の中では、先ずYAPOOSのニューアルバム『令和元年』を聴いてから、高1・高2の模試の問題・解答の検討吟味。高1の方については、現在担当している生徒(70回生)が受験したものですので一度精読していますが、高2の方の問題はほぼ初見です。2日前の日記に書きましたが、出題者の先生とお話が出来るということなので楽しみ。

 新大阪駅に到着後、先ずはK塾が手配して下さったホテルまで歩いてチェックイン、荷物を置いてから検討会会場(会議室の詰まったビル)へ。西日本中の私立高校から英数国を中心に大勢の先生が(50~60人くらい?)集まっておられます。全体会で受験者の得点動向その他の話を聞き、教科毎に分かれた分科会で出題者の先生方と問題内容についてお話しする、という流れはいつも同じです(今日は、国語の分科会に参加した高校教員が6、7人で「少ないな」と思いました)。
 あんまり政治的な話は分かりませんが、去年までの模試と名前が(ほんの少し)変わった理由は、これまで一緒に作成していた某会社と昨年度を以て袂を分かち、作り方が変わったから名前も、という流れみたく。要するに出直し。受験生の数ががっちょり減ったのは、各高校が逃げた(初回は回避して様子見した?)からなんですね。全体的に「これから盛り上げていこ~」という雰囲気が期待されてたのかな。情報交換会……各高校の教員同士が親睦を深める立食パーティーをK塾がプロデュースしつつ接待、要するに教員が偉ぶる飲み会……の乾杯の挨拶を担当なさったと~~~~~っても偉い先生がそういう方向の話をしていたような記憶が消え残っています。

 私は、国語の分科会で訊きたかった質問が出来ました。ベテランの先生方が積極的に発言なさって、作問の先生方も一所懸命に意図を説明なさって、ど田舎のペーペーがつけ入る隙なんざねぇって感じだったので、司会のK塾の方が気を遣って「イケノト先生は何か?」と振って下さったのに乗って。
 「評論の問題で説明文を用いた意図は何ですか?」と伺ったらその場ではスルーされて、後から「先程のイケノト先生のご批判の通り……」と来た。屈託はあったのね。高1評論は近代の民族意識の発生、高2評論は戦後のアメリカン・ドリームの変容、共に事実についての説明文的記述を要約する設問のみで、評論の要素は無かったので、何の力を測りたいのかなぁ、若しかしたら新しい共通テストの「記述」とか意識したのかなぁ、とか考えていたところでした(要約力を測ること自体は何ら悪いことではありません)。

 情報交換会の終了後は、ホテルに戻って健康睡眠。コンビニに寄ってビールを1本だけ、軽く飲んでからベッドに入りました。

 YAPOOS『令和元年』、★★★。純ちゃんの声の回復(途上)が嬉しいライブ録音。ボーナス的に収録の「12才の旗」セルフカバーは、全盛期(前世紀)の声だったら宮村優子を超えてたはず(というか、宮村優子戸川純にかなり寄せて歌ってたのか)。おおたか静流「初潮(うしお)」(名曲!)とか、こういうテーマの曲を聴くと声を失います。