先日、数学科の若手先生を捕まえて。
私「数学くん、パワハラして良い?」
数「嫌ですよ何ですか急に」
私「先月一緒に行った割烹の『G』があるじゃん。月替わりのメニューが新しくなるから、行かない? と思って」
数「行きます行きますよ何でそれがパワハラなんですか」
私「先輩が無理矢理奢って後輩の時間を奪った上に気を遣わせて料理の味なんかわかったもんじゃねぇみたいな状態に陥れるのを『飯ハラ』って言うんだって」
数「いいですよ別に僕は美味しかったですし今度は払いますから」
「飯ハラ先生」と言えば国語科恩師先生のお名前と一文字違いですが、パチモン劣化コピーの私には相応しい名前かも知れませんね。
昨日、同じ学年で物理を担当しておられる若手先生と。
物「池ノ都先生って、漫画とかも読むんですか?」
私「……あのねぇ」
物「いや読まないですよね漫画なんてすいません」
私「いやいやいやいや読むに決まってんでしょ少なくとも人並み(←本当は「you」と言いたかった)以上だよ」
物「いやぁ、国語の先生って漫画なんて読まないんじゃないかとばかり。じゃあ何かオススメ教えて下さいってか取り敢えず1巻だけでいいんで貸してもらえません?」
私「いいよ、明日準備する」
「国語の先生って漫画なんて読まないんじゃないかとばかり」というのが物理から国語への偏見なら、「1巻だけって物理の教員っぽいな。面白くなかったら2巻以降要りませんって言ってるわけだから」というのは国語から物理への偏見。
で、学校に置いてる漫画の中から適当なものをピックアップした結果。
・田村由美『ミステリと云う勿れ』
・和山やま『女の園の星』
・石岡ローズ『あをによし、それもよし』
・RENA『本橋兄弟』
・矢部太郎『大家さんと僕』
・古屋兎丸『Marieの奏でる音楽』
以上、6冊が選ばれました。兎丸作品だけ少し古い(20年前)ですかね。因みに、昨日物理先生に「どんなタイプのが好きなの?」と訊いたら返って来た「格闘系です!」という元気な言葉に「判った」と応じたのですが、1ミリたりとも掠っていないラインナップに我ながら惚れ惚れしてしまいます。まぁ、普段読まないジャンルに触れるのもアリだろうということで(どれも間違いなくレベルが高い作品ですし)。
さて、本日は高校体育祭の代休。ですが中学は通常授業でそれに関する時間割の仕事がありますし、授業の準備もしたいですし、昼前から私服で出勤。11時~16時でデスクワークをした後、今夜「G」で「飯ハラ」をする数学先生に待ち合わせの確認をしてから帰宅。
入浴後に着替えて、タクシーで自宅を出発。途中、数学先生をご自宅近くの某所で拾ってから店に入りました。
現在はコロナ対策で奥個室1組、手前カウンター1組、限定2組の完全予約制で営業中の「G」。月替わりのメニューはほぼ皆勤で通っていますし、お節もここにお願いして間違いはありません。毎回50じゃきかない食材を目に美しく舌に心地よくの手際に陶酔……実際、週末に京都は祇園で訪れるミシュラン一つ星のお店に対して私がいちばん心配しているのは、この「G」ほどの満足感が無かったらどうしようという点なんですね(コースの料金は3倍なんですが)。因みに、「G」は「八寸」がいつもため息のレベルなんです。
我々の本日の席はカウンターで、となると私より前に奥座敷の予約が入ってるわけで平日なのに凄い、と思っていたら行きつけ「A」のママさんたちでした。よくここのお店の話題は出ますが、鉢合わせるとは思いませんでしたね。目礼だけ。
9/15も「自粛御膳」をお休み、懐石「G」にて同僚とのサシ飲み、メニューは写真から思い出しつつ、以下。
・旬(鮑/鮑茸/ズッキーニ/蛸の子/小芋/茄子/胡桃)
・椀(鱧/松茸/玉蜀黍)
・魚(赤魚/鰹/甘鯛/穴子)
・八寸(鰤/銀杏/鮎/茗荷/穴子/萩芋/零余子/海老)
・肉(牛ヒレ/南瓜/牛蒡/蓮根/蒟蒻/唐辛子)
・蒸(鼈/蕪/餅)
・麺(稲庭饂飩/陸蓮根/長芋)
・水(栗/ずんだ豆/無花果/梨/石榴)
広島「賀茂鶴」(双鶴 大吟醸)、石川「天狗舞」(五凜 純米大吟醸)。
美味しい美味しいというのとこの材料は何だろうという会話だけで1/3は使ったんじゃないでしょうか。同じくらいの素人だったら「飯ハラ」にはなんないのかな。後は、職員室と国語科と数学科との話でこっちはちょっと危ない。
割り勘とまでは行きませんでしたが、数学先生にも結構な金額を払わせてしまいました(こっちが強引に誘った側なのに)。帰りは、行きと逆のコースで。
健康睡眠。