その道へたいしては律儀真ッ法な奴だったのだ。

 5時前に起床、入浴後に書斎で書き物。学校には8時に入って、今日は授業がないのでずっとデスクワーク。浪人生の答案を添削して学校最寄りの郵便局から発送するのに1時間。それ以外は、来年度に関わる激アツな仕事をず~っと。進捗は90%でこれを完成としても良いんですけれども、やろうと思えばいつまでもいつまでも彫琢を続けることが出来るタイプの仕事なんです。

 17時定時に帰宅、入浴後に明日からの東京4泊の荷物を旅行バッグに詰め込み。明日は半ドンで授業があり、その後すぐに東京に移動します。

 夜は、関西数学先生と焼鳥「T」でさし飲み。私は2日の夜に何年かぶりに訪問した「T」ですが、ご近所に住んでおられる数学先生は15年くらいぶりだとか。私「それって、入試採点の有志打ち上げ10人くらいで座った時じゃないです? あそこの小上がり」 私「そうやな。よう覚えとるな」 その年は、高校入試の小説に正岡容『小説 圓朝』が出題されて、10人の参加者(私以外に国語科は居ませんでした)の中で正岡容をご存じの先生が数学先生しかいらっしゃらなかったんですね……というか、独りも知らないだろうと思っていたら数学先生がご存じで「すげぇな」と思ったというのが本当かな(不遜だ)。「国語科、よぅあんな珍しい人を出そうと思ったな」と言われて「えっ、先生、正岡容をご存じ?」って。その時は、先生が相当の読書家でいらっしゃるということを存じ上げなかったのです。
 数学先生は私の倍召し上がる方、私は数学先生の3~4杯飲む男、ですから当然割り勘になはりません。先生はいつも「割り勘でええ」と仰って下さるんですけれども、それでは私の夢見が悪いんです。

 と言うわけで、夢見良く健康睡眠。