「そうイイ感じ」とかそんな安易には語れないが

 本日と来週土曜日とは、2週連続で「進路講座」。中3・高1の生徒を対象に、各界で活躍する卒業生諸氏の講演が聴けます。私の本日の担当は59回生Fさん。外進A組入学で、所謂「入学式で『誓いの言葉』を読んだ人」ですね。危なげなく東大に進学した彼女は、大学入学後の紆余曲折を経て現在はリクルートで転職アドバイザー。「念願だったWHOのインターンで全く刺激を感じずに進路変更」なんて格好よすぎなんじゃないでしょうか。

 そのFさんに、私(池ノ都)はどういう基準でこの職業(F校国語教師)を選んだのかを訊かれまして。
 ・なろうと思ってなれるかどうかと言えば、コネで何とかなりそう(中高6年間と教育実習3週間が就活でした)。
 ・職場に魅力があるかどうかと言えば、ある(国語科恩師先生がお出ででしたから)。
 ・給料の多寡に興味があるかどうかと言えば、殆どない(初任給を貰うまで給与の額を知りませんでした)。
 ・「国語」はともかく「教師」に適性があるかどうかと言えば、ない(生徒指導とか、今でも殆ど考えていません)。
 向いてないだろうけれど入り易い・続け易い職場だろう、程度の舐めきった考えで就職しましたね。しかも、その他の職業一切を考えずスキルも全く磨いていませんでしたから、F校で潰れたらそこで人生が「詰んで」しまうという危うい選択だった訳です。怖いですねぇ(他人事みたいに捉えていますが、今後どうなるかは分かりません)。
 母一人子一人でしたから、東京に残らず地元(近く)で就職したのは、人生でも数少ない(唯一の?)親孝行だったかも知れません。勿論、母君の将来を考えて地元に戻ってきたなんていう美しい話ではなく(多分、多くの人は、その時が来るまで肉親の死なんて想像もしません)、希望の職場が地元にあったというだけの結果オーライ、誉められたものではありません。

 67回生卒業生係として、来年2月の東大入試の応援に行くことが正式に決定しました。しかも、2月24日の夜には新居昭乃さんがライブを開催するという凄いタイミング。24日の下見は駒場(文系)、25日朝の応援も駒場、26日朝の応援が本郷(理系)、という感じかな。

 夜は居酒屋「A」で読書独酌。