あなたに女の子の てっぱんのうえでやかれていやになっちゃうよ

 ホテルに戻ってシャワー。もう時間がないので就寝は諦め荷物をまとめる。チェックアウト後、新宿→品川。Hさんと「もりき」にお土産を買って、新幹線の座席に座ったところで、心身のスイッチがオフになる。車内昏々、気付けば博多。二徹明けに5時間睡眠ではちょっと少ない気もしますが、眠りが深かったのか体調は良好、旅行はあと少しで終わりです。快速でK駅、タクシーでHさんち(お土産の品川珈琲をお渡し)経由で「もりき」。マスターのお子様へのお土産をお渡しし、旅行中のお店ではほとんど飲めなかった日本酒を飲む。ここで酔っ払ったら旅行が終わった、って感じがする。非日常の仕上げに日常性に戻る、ってやつですね。

 旅行中に読んだ本。
 内田樹・光岡英稔『荒天の武学』読了、★★★★。読み終わるまで、『荒天の武道』とタイトルを勘違いしていました。読み終わって気付く、成る程「武学」か。心身一元ここに極まれりですね。
 西原理恵子『スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇』読了、★★★。『怒濤の虫』の時からそう思っていましたが、漫画の中じゃないと西原さんの文字は活きない(今回のように、語り下ろし・吹き出し文体にしてもやっぱり同じだと思う)。
 清水ミチコ『主婦と演芸』読了、★★★★。清水ミチコは文章も巧い。怖れを知らない(畏れは知ってると思いますが)人が読み易い文章を書く、そりゃ面白い連載になるに決まってるわけでして。
 天久聖一椎名基樹・せきしろ『バカサイ'13』読了、★★★★★。ファミ通町内会バカサイに集まる人々が、ハガキ職人(死語)の最高峰。面白い人って、本当にわんさか(死語)いますよね。
 にざかな『4ジゲン(3)』読了、★★★★。強引駄洒落が不愉快にならない珍しい作品。
 萩尾望都萩尾望都 愛の宝石』読了、★★★★★。傑作選絶品、そして付録の旅行記の素敵なこと。
 九井諒子『ひきだしにテラリウム』読了、★★★★。良質のショートショート集。21世紀の坂田靖子……坂田さんは21世紀もガシガシ活躍なさってますが。