夢でいつもの待ち合わせを

 7時起床、8時過ぎに学校入り。流石に前日に歓送迎会などあると翌日に働こうという方々は少ない(定期試験中で仕事のエアポケットだという条件も重なり)。私はそういう風に校内に人が少なければ少ないほど仕事をしやすく感じますので、一日かけて高1の漢文の採点をガシガシと、終了。集計まで合わせて9時間。休み休みやったので、終了時は20時で職員室入りからちょうど12時間後。

 20時に学校を出る前に、高校寮を訪ねる。夜の一斉学習中、廊下消灯の高2フロアに出向き、流石に定期中だから大丈夫だろうけれどもあの子やあの子はちゃ~んとお勉強できてるかな~、と、ちょいと心許ない何人かの部屋を回りつつ、それぞれ入り口ドアの小窓から中の様子を伺っていると……突然、パッと懐中電灯の光を浴びせられ、「誰だっ!」と誰何、っちゅーか「お前誰やっ!」と既に取り押さえられ、さすがF校寮監、K市名物自衛隊出身のお方々は咄嗟の行動が機敏でいらっしゃる。「きき教員ですっ!」ってなって、後で平謝りに謝られました。まぁ、やってることは完全に覗きだったから、どっちかと言えば私の方が悪いんですが。

 21時に卒業生Kくん(56回生)と飲む約束、学校からはバスで文化街へ。東京旅行帰りでそのまま来たという猛者っぷりに感心しつつ、お店は最近F校教員の間で静かなブームの「M」。でき女ママさんお一人でカウンター10、4人テーブル2を回しているお店。料理は絶品です。
 カウンターで2時間ほど歓談、後2軒目の居酒屋へ。途中、「M」のママさんから「先生は卒業生の方と飲んでいる時の方が楽しそうですね」というメールをもらう。全くです。2軒目では、同じく56回生Oくんが最近就職を決めた広告系の某社に、Kくんも内定まで行ったことがあったけれども面接で「うちでキチンと働くなら普通の結婚とかそういう人並みの生活は諦めて」と言われてやめた、というお話を伺う(Kくんは銀行を選びました)。どうなるOくん!? とりあえずはなむけに、山本夏彦翁の電通戦犯論でもお送りしようかしらん。
 そういえば、Kくんと飲む一番の目的は(まぁ前々から飲みに行こうとは言ってましたが)明日から高2Aに来る実習生Tくんに、公民教育実習生の先輩(うちの高校63回生が中3の時にKくんが実習で入りました)としてアドバイスをいただこうというものでした。が、それについては「あいつは今どんなになってます?」「こないだあいつと偶然あったんですよ」って、Kくんの質問に答えたりとか最近の話を聞いたりとかばっかりであんまり収穫はなかったかな。というか、やっぱり数週間の実習でも、ちゃんと生徒のことを覚えてたり気になってたりするんですよねぇ。