蜘蛛の巣パラダイス

 5時入り授業準備その他、授業は高1漢文。センター試験2011年度の本文を用いて、「遜」と「敏」の概念を見る。『論語』の「学而時習之」は何故「習而時習之」と引っくり返すことが出来ないのか。センター本文の横に参考資料として儒学超メジャーフレーズを3つ、先の「学而」の問題、同じく『論語』の中の「徳は孤ならず、必ず隣有り」の一説、さらに『大学』の「修身斉家治国平天下」とを並べたら、学びの本質、及び個と集団(ニンゲンとジンカン)の両義を生きる人間の有り様は(観念的にではありますが)概観できますね。漢文なんて地味な授業、そのぐらい大風呂敷広げないと面白くもなんともありません。とまあ、こういうのが極々初心者レベルではありますが引用力ってことで(上級者のが見たい人は、松岡正剛氏の『千夜千冊』をど~ぞ)。
 そういえば、卒業生の某氏にそういう名前の方がおられ、私が「まさか松岡正剛から取ってたりして」と言ったら「そうですよ」と返されて驚いたことがありました。中野正剛から松岡正剛、そしてF校某氏へ。これもまた引用力かも知れません。

 さて、我らが63回生の方はといえば、2月の修学旅行(という名前の、スキー合宿)を前に、そろそろ準備が動き出すシーズン。A組44人の中からスキー委員を選ぶ……となったら元気者4人がサッと手を挙げ、裏にどんな思惑があるのかは知りませんけれどもあっさりと決定。
 北海道はマウントレースイの旅行、前回の引率は56回生だからもう8年前ですか、あの時は副担任でもう意地でもスキーなんてしないと決め込んで行ってましたから、スキー場ぐるり雪の中の担任団写真撮影すら校長先生始め一同がスキーウェアなのに私だけジーパンにセーターだった思い出(56回生の卒業アルバムの中にその写真が載っていました)。遠い昔ですね、だってあの時の高2某氏の結婚披露宴に出席するんですよ(月末)、そんな日がまさか来るなんて思いもよらずに。
 とまぁ、今回は担任参加だし、滑らないなんてわけには行きませんよね、どーしよ。

 夜は煮え煮えの会議後、先輩先生と2人で来年度再来年度のF校人事の予想などしながら「もりき」で日本酒。予想、多分外れますよ。だって、それ通りになるの、私イヤだもん。