あの日買ったレコード リルケの詩集

 毎朝、主に仕事の話を140字縛りで呟いているツイッターアカウントの中で、埋め草のように使っている「チョキチョキ、ペタペタ」という記述があるんですけれども、それが何を意味するかと言いますと、授業で生徒に配布した資料本の紹介をしてるんですね。
 生徒にこんな文章を読んで欲しい、と思ったらその本の一節(主に、授業教材に内容的に絡んだもの)をコピーして、(ハサミで)チョキチョキ、(糊で)ペタペタ、と資料プリントを作成する。ツイートの中では、【内田樹『ためらいの倫理学』(角川文庫)をチョキチョキ、ペタペタ。】等という形で書いています。
 最初は本当に140字を調整する「埋め草」のつもりだったんですけど、次第に私の中で重要度が高くなってきまして。自分が(没頭しているからなのかボ~ッとしているからなのか)無意識のうちに準備した資料がどの本を出典とするのかを文字化(可視化)して客観認識するのは、結構大切なことだと思うようになったのですね。
 それだけを独立させたアカウント(@tyoki2peta2)を作って、取りあえずここ1年半の間に資料化した本をまとめてみたら、我ながら驚きの250冊超。同じ著者の本を何度も配布することがありますが(例えば、百閒・樹の内田コンビとか、池田晶子中島義道鷲田清一とか)、一著者一冊縛りでまとめてみました。改めてそれを観ながら、いや~、色んな書き手がいるな~、としみじみします。

 以前通知表に「高田純次的適当発言が絶好調」ってコメントしたクラスの某氏、を最近ノーマークだったからちょっと注目、と思いながら朝のホームルームに行ったら、どんな文脈かいきなり「俺はインフルにならん! 家族の中でいちばん手洗いうがいせんけど絶対インフルにならん!」と2回くり返してていきなり笑わされました。

 別の生徒と。
 生徒「俺最近、体育の試合の逆転負けとか、フラグ立てて失敗するっていうのが多いんよ。反省せんないかん」
 教員「成る程。じゃあ、明日の数学追試も答えではなく解き方をしっかり勉強し/」
 生徒「いやぁあれはフラグとすら呼べんぐらい楽勝やけん大丈夫」
 やだ何この子カワイイ。
 因みに「フラグとすら呼べんくらい楽勝」だった筈の問題用紙を開いた瞬間、数学バイアグラの力でED状態だったフラグが決然と立ち上がって絶句したそう。でもまぁ、合格したみたいで何よりでした。

 高1の漢文授業を4コマ。「枕中記」をやっているので、資料は出口汪『東大現代文で思考力を鍛える』から、福永武彦「夢のように」を扱った部分を。

 で、その一日が終わった後で。可愛がって戴いている体育科先生と。
 体育「池ノ都くん、飲みに行かん?」
 国語「週のど頭ですよ? で、どこに?」
 体育「どこでもいいっちゃけどね」
 って話から、何故か池ノ都一押しの博多名店「T」に行こうって話になって、どうせ博多なら一泊しようぜって話になって、天然温泉付きの博多駅前ホテル某を2人で予約して、放課後そのまま体育先生の車で博多入り。
 温泉にゆったり浸かって、そのままホテル近くの居酒屋「T」でトロットロの刺身をつまみながらビールで乾杯、「重ねて言いますけど、今日って週のど頭ですよね~」、と夜は夢のように更けてゆくわけでして。