気まぐれそれとも本気なの

 ど早朝起床、シャワーを浴びて体育先生とホテルロビー合流。体育先生の運転で博多からK市へ高速ドライブ、早朝の学校入り。の、校門前最後の直線道路を、並んで歩いて登校する、高2男女のカポー。体育先生と、お似合いだ(釣り合ってる)ねぇ、周りの生徒もきちんと2人分の空間に立ち入らぬように歩いてて偉いねぇ、と感想。

 さてさて、学校では。 
 進路指導部長でいらっしゃる数学先生に、高2学年はお世話になっており。数学的天才と物腰の柔らかさ(と眼光の厳しさ)から、私は(観たことはないのですが)「相棒」の杉下右京さんを想起するのですが……。
 数「昨日のクラス別小テスト、文系A組が理系の101%の得点率で、頑張っていました」
 私「本当ですか! 有り難うございます!」
 数「ただ」
 私「ただ?」
 数「トランプ52枚を引く事象の問題で、『ハートでかつエースのトランプを引くことはない』と書く人が結構居て驚きました」
 私「エースを1ではなくて、トランプの柄の名前と勘違いしたんでしょうか。それはちょっと常識がなさ過ぎるように思いますが」
 数「いや、意外にテスト中に慌てたらそういうことも有り得るんですね。まさに、『ハートのエースが出てこない』ですよ」
 私「(こっ、心を読まれてる!?)」
 と、渾身の二度見。

 「舞姫」エリスとの初対面シーン、テーブルクロスと花瓶で飾った屋根裏部屋ってセッティングは要するに「そういうこと」だ、って……。