思い出させてあげよう忘れ捨てたあの日のこと

 早朝の新幹線でK市に戻り、そのまま職員室に入って新年度へ向けてのデスクワーク。職員会議も。先生方が全員揃われるとなんか安心しますね。

 職員会議後、職員室の大掃除&新年度の学年団体制に合わせて机移動。の最中に私の段ボールから発掘された、63回生(新高3)の中学卒業論文。私が担当した生徒、なので小説を書いた方々が多いのですが、その作品がいくつか出てくる。こう言うのは 黒歴史っていうんですか、過去恥部っていうんですか、ほじくり返してお子様を辱めるに限るっ! ということで、校内で学園祭準備に余念の無い生徒たちを見回りながら、作品を返していく。
 教員「ちょっとちょっと、そこな生徒よ。渡したい物があるのだが」
 生徒「な~ん? 今忙しいんやけど~」
 教員「さっき君の中3卒論小説が発掘されたのを返/」
 生徒、ダッシュ&奪取!
 教員「そんな奪い取らんでも。ほんとに自分の作品で間違いないか、タイトルを確認し/」
 生徒「うるっっっっさいっ!」
 まだね、「グループ」とか「美術室の鏡」とか、シンプルなタイトルなら良いんですけどね、武士の情けで伏せ字にしますけどね、「××××××」とか「××××××」とかいう中学生感出まくりのね、黒歴史として釘打った封印を3年後にバールのようなものでこじ開けられるというね、やですよね。

 教訓、タイトルはシンプルイズベスト。小田和正が正解かも知れません。