若さゆえ 苦しみ 若さゆえ 悩み

 63回生高3が制度的に始まる始業式(現実的には、春休み文化祭準備で始まっています)。明日明後日は春休み課題テストで、実質的な授業が始まるのは11日(金)からということになります。式だけで生徒は午前中の下校(課題テストに備えて文化祭準備は禁止……っつったらほんとにしないんですよ、なんて良い子たちなんでしょう!)。私は職員室でのんびりと授業準備。

 A組で成績3傑の某氏のお母様からお電話で、インフルエンザで始業式と課題テストとが出席停止になると知らされ、「A組の平均点が(下がる)!」と思わず恨み節を言ってしまう程度には子どもですよこの担任は。でもって、国語科非常勤先生から旅行土産で戴いた6粒の高級チョコレートは放課後に教室で残って勉強してた6人に配る程度には勉強する子を甘やかしますよこの担任は。

 仕事の合間に、忙しそうな先生方にこっそり話しかけては、4月中に行う若手会(F校の若手新任先生の歓迎会)の参加不参加を募ります。私がF校に着任した10年前には既に存在していた「若手会」。F校の職員室の中でも「相対的に若い方の」2割程度の教員が所属している(という暗黙の了解で動いている)集まりです。別に制度で定められた正式なものではありません。でもってこの「若手会」、いかんせん転勤の無い私学ですから、教員の年齢構成によっては「相対的若手」が絶対的な若さと一致しないこともあり(国語科恩師先生など、着任以来20年以上科の中で最若手でいらっしゃったとか)。実際に、今年34になる私のどこが「若手」なのかと。自虐的に、若手会ってのは「自分の年齢分かってんのかい?」の略だ、なんて言ったりも。
 それでも、10年も経てば「若手会」のメンバーも随分入れ替わります。今年度学年主任のあの先生とかあの先生とか、部長職のあの先生とか、私が着任した10年前はバリバリの「若手会」員でいらっしゃいましたもんね。かく言う私も、徐々に自分より年若い先生が増えてきたので、いずれ数年以内に押し出される形で「若手会」を脱会するのでしょう(今でも、若手会最年長層です)。
 って言うかね、予言しますけど、私が脱会したら「若手会」、多分無くなりますよ。だって、年若い先生、み~んなお酒飲まないもん。あ、「若手会」のイベントって、たまに飲み会やるだけです、言い忘れてました。み~んなお酒飲まなくてK市にあるお店をあんまり知らないから、今でも「若手会」の幹事を私がやってるんですね。「飲ミニケーション? は? そんなハラスメントがまだまかり通ってるんですか?」みたいなクールな人たちが飲み会しかやらない集団を継承することがどうして予想できましょうか、いや出来ない!
 と、言うわけで。そろそろ、30代くらいの、若手と言うには薹が立ち、中堅を名乗るのは烏滸がましい集団が、集まって年に何回か飲むみたいな集まりを作るという方向を模索する時期でしょうか。名前は……『分かってんのかい』でも良いんですけど、一階でもなく二階でも無いってことで『中二会』とかどうでしょうかね。はいすみません、仕事します。