定期2日目の本日、翌日の台風接近で職員室焦る。放課後の緊急職員会議では、明日(10日)九州上陸予定の台風に備え、定期テスト3日目(10日)を休校にして定期終了翌日の土曜(12日)に延期するか否かを話し合い。色々あった結果、多分休校にしなくても大丈夫だろうけれども、遠方から来る生徒も居るし安全面を考慮して10日は休校とすることに。
帰りのSHRにて。
担任「というわけで、明日10日は休校、試験は12日に振り替え。休校の代替出校日は海の日になりました」
と伝えたら、我らが高3A組はなぜか非難囂々。
A「ふざけんな、何だその軟弱な措置は!」
B「台風でも電車が動くのに賭けて断固決行がF校流やろ!」
C「女子か、中学女子がF校を堕落させたかっ!」
と、何その逞しいご意見。
担任「本音は?」
A「海の日学校いや~」
B「定期の勉強が1日増えるキツイ~」
ど軟弱どもが。
定期テスト監督・出題(文系漢文)、放課後は採点瞬殺。
さて、その文系漢文に付したボーナス問題は森銑三翁の文章を用いて。以下、全文と設問を記します(解答は略)。
【「年末大売り出し」の大きな文字を見て、竹清翁が「大ウリ出しではなくて大●●出しだ」と眉をひそめられた。戦後はその「売」の字が、公認のウリの字になって、「読売新聞」「週刊読売」などとしているが、ヨミ●●は感心しかねる。竹清翁は丹念な人で、何といったか、自分で略字の書物を拵えていられたが、江戸時代にもう京都の儒者の松本愚山が「省文纂考」という小さな本を版にしている。それを見て行くと、教えられるところが多い。「売」もその中にあって、「殻、俗作売」とある。「个」に「箇、後人多用個字、此間俗作ヶ者非」としてある。「関ヶ原」その他、地名にヶの字を使うことなども感心しかねるが、「梅ヶ香」「君ヶ代」などと書くに至っては、沙汰の限りといいたい】
問①「●●」をカタカナ2字で埋めよ。
問②「眉」「拵える」「沙汰」を読め。
問③「梅ヶ香・君ヶ代」への筆者の評を説明せよ。
50人弱の文系にこれを聞いたら、正規の問題を解いた後の5分くらいしか時間がないのに、全問完全正解が1人居るんですよ。凄いと思いません? 三者面談では厳しいことを言おうかと思っていた生徒だったんですけど、これ見て一気に応援するモードに変わったもんなぁ。賢い! やれば出来るぞ! って感じ。