難しくしないように歩き出せる

 連休2日目。5時過ぎに学校に入って添削その他仕事をちょこちょこ。

 7時過ぎに自習登校してきたA組某に、一昨日・昨日で外部受験してきた河合東大OPの国語の問題を見せてもらう。某は、63回生が東大OPを外部受験する次の土日に防大を受験するので、前倒しで受験してきたんですね。国語の問題のチェックは、第4回校内模試で(東大を想定して)準備した今年7月発表の文章が被っていないかを調べるため。11月は高3地獄の模試ロード(例えば東大志望者なら、東大OP・東大プレ・東大実戦のために3週間連続で土日が潰れて1ヶ月休み無し)なのですが、国語担当者にとってはこの3回の模試の出題が(12月に行われる)第4回校内模試の文章と被らないかというのが大問題なのです。被ったら即作り直しですからね。
 被ったらといえば、その東大OPの古文の問題(『明恵上人伝記』)は、昨年度の②校内模試で私が作った問題と出典が丸被りでした(傍線部も大体一緒)。一浪の62回生は去年の夏に読んで解いた文章、覚えてらっしゃいましたでしょうか。

 昼に、NTTの人が室内工事に訪れるので学校から自宅へ。この工事も、よく考えたら先日の「1500万の財産処分に100万払う祭り」がなかったら受けられなかったんですよねぇ(家で殆どネットを使わないのでNTTからの工事のすすめをずっと断ってたんですけれども、あんまりにもしつこいんで根負けしました。というか、「祭り」決行の動機の一部に利用しました)。
 捨てずに家に残す衣類の全てをクリーニングに出していたのですが、それは工事の間に引き取りに行きました(帰りにディスカウントショップで下着一式も購入)。

 小倉に新幹線往復で病院へ。ケアワーカーの仕事をなさっている母君、病院の雰囲気に慣れておられる(って言い方はへんですが)様子で、担当医の先生方と積極的にコミュニケーションとりつつリハビリは順調。というか、(開腹手術ではないとはいえ)肺の6分の1を切除する手術をしておきながら明日には退院できるというのに驚き。基本的に病院嫌い・医学偏見の私ですが、家族の体を介して見せつけられた現実にシャッポ。働こうと思ったら今週中にでも働けるということなのですから!
 食生活に頓着なさらない母君でしたが、今回の病気でついに毎食栄養バランスを考えた料理をご自分でお作りになることを決意なさったとのこと。食生活破綻は息子に完全遺伝しておりますのでそのことがことにご心配のご様子、ですが先ずはご自分の体のご自愛をお考え下さい。

 往復新幹線車内で、樋口景一『社会人思春期の歩き方』を読了、★★★★。筆者は電通にお勤めのF高の37回生。電通・F高の後輩(現在「社会人思春期」)である57回生Y氏に100の悩みを出させ(電通っぽい!)、それを元に新人社会人への啓発書を書いた、と。読みながら、筆者の肩書きが「電通コミュニケーションデザイン・ディレクター」であるのも合わせ、明後日の一橋現代文特講のアイディアがむくむく。丸山真男(12年)は継時的他者との、岡真理(10年)は共時的他者とのコミュニケーションを論じた文章です。二つ並べてコミュニケーション論の講義をして、資料にこの本を使うことにしましょう。
 本は、先頃お手紙のやりとりをしたY氏から頂戴しました。多謝。読了後、同書を更に一冊購入し、筆者の樋口氏の担任であり、Y氏57回生の担任団にもおられた英語科先生に差し上げました。20年を隔てた電通の先輩後輩、担当の先生が同じ、転勤のない私学の醍醐味ですね。

 夕方に学校に戻って仕事。Y氏にお礼のお手紙(と、クスッと笑える秘密のプレゼント)。「もりき」が休みなので月一の行きつけ「B」で野菜鍋。