秋が終れば冬が来る

 シタラマサコ『おそ松さん(7)』読了、★★★。

 4時起床、書斎で授業の場所計画2種類。
 一つ目はセンター試験09年追試、辻邦生「夏の色の海」。共通一次から数えたら4度の出題回数を誇るセンターに愛された作家です(漱石が3回ですよね)。4度の内の1回は評論、3回が小説で、4つの問題の中で最も難しいのは間違いなくこの「夏の色の海」(本文長い、語彙問題難しい、選択肢長い)。因みに、小説の残り2回は『遠い園生』で共通一次で1回、センターで1回、何と全く同じ部分が出題されておりこれは唯一にして(多分)絶後。
 二つ目は放課後の東大文系現代文特講で12年の河野哲也『意識は実在しない』。タイトルが全てを物語っているような近代自然科学による世界定義を問うもの。これを終えれば、89年→00年→04年→10年→09年、と30年分の入試を使って東大現代文が受験生に問う人類史(前近代・近代・現代における倫理)を概観するという特講の「仕上げ」を行います(1ヶ月以上かかる「仕上げ」ですが)。

 母君の朝食は昨日買ってお出での鰹のタタキをメインにして。A組某くんママから頂戴した三杯酢を使いました(先日、偶然学校にかかってきた電話でお話しした際に御礼を)。
 学校では1・2・3・5・6限がセンター授業、合間の4限を使って自宅往復、放課後は2時間の東大文系現代文特講、と休む間もなく18時。講義後は即座に帰宅し、母君にお食事を出した後で入浴。書斎で添削を少し進めている間に母君がお休みになったので、「もりき」に出て独酌。牡蠣が入っていたので牡蠣鉄板をお願いしようとしたら長ネギがないということで断念。明日は買っておくと言われたら来ないわけにはいかなくなります。因みに、今年は4ケース仕入れたという「秋味」(瓶ビールは注文出荷で追加がきかないそう)、最後の1本を貰いました(前回訪問時に取り置きをお願いしていたのです)。遂に「秋味」が終わってしまいました……が、月末からは「冬物語」が出ますよ!