都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと

 6時起床、入浴後に母君の朝食を作成してから出勤。本日はいつもならば母君がリハビリステーションに行く日なのですが、午後から「S醫院」のS先生による往診があるので、ステーションにはお休みの連絡を入れました。
 授業は高3の漢文(センター)が2コマ、3~4限は2時間連続で高1Aの古文。2限連続になったのは週頭の休校による調整。A組の女子3人組から誕生日プレゼントをもらったので、4限終わりにクラス全員にジュースをプレゼントしました(今日で高1は前期課外が終わりなので、そのお祝いを兼ねて)。

 誕生日プレゼント。廊下で女子3人に呼び止められて、「早いんですが、誕生日プレゼントです」と。中身を見る前に「有難う」と言ったら、大人しい系の口から「糞みたいなものですが……」という台詞が出てきてちょっと吃驚。そしてあけてみたら、中から本当に黒くて細長いブツが出てきて二度吃驚、一本取られました。ブツの正体はムツゴロウ。味付きだからそのままポリポリ、ビールに合いそうな有明の味です。

 13時の終業と同時に帰宅して、14時にS先生をお迎えします。看護師の方、及びケアマネKさんもお出でですので、自宅には総勢5名。お忙しい(熊本での学会帰り)と伺っていましたが、S先生は母君にいろいろご質問をされたり、簡易的な検査器具をお使いになったり、手を握って握力をお調べになったり、と1時間ほど時間を割いて下さいました。母君へのケアと、「この先」のお話を。S先生は、仕事はプロ、患者(とその家族)にはお優しくて同業他者には厳しめなご様子、もしやと思ったら果たしてF高卒業生(私の先輩)でいらっしゃいました。
 S先生から伝えられたこと、一言で集約すれば「これから治療のやり方が変わる」ということ。タルセバ・デカドロンの投薬が終われば後は「治療」ではなく「緩和ケア」ですから、成る程そういう時期が来ているのか、とぼんやり。握力脚力を考えたら「よく自宅で暮らせていると驚くレベル」だそうで、これは母君の頑張りの成果でしょうね。転ばず倒れず泣き言を言わず、家事すら出来ない息子の介助介護にお付き合い下さっています(よく判りませんけど、介護職で働いておられた経験で、母君は「される側」に回っても身のこなしがお見事だったりするのかなぁ、とか)。現在母君がお世話になっている「S」病院のY先生にご連絡の上でこれからのことを話し合って下さるとの話に、あぁ、今後はこのS先生が母君の主治医になられるということなのかなぁ、とぼんやり。
 でも、何がどうなっても、ただ日常性を維持すれば私は間違えません。

 で、私の「日常性の維持」は餃子屋で乾杯することで、今夜は高1担任団有志による前期課外お疲れ様慰労会。なぜか中3の学年主任(同窓同僚数学)も交じっており、中3主任(数学)・高1主任(保健体育)という同じ歳の2人に「主任! 出世! 格好いい!」と声を掛けては嫌がられるという遊びをしながらビールが美味い日本酒が美味い、やがて三昧境です。