魔法の世紀

 来年度の「男く祭」の講演が落合陽一さんに決定とのこと。ついに来たかぁ、という感覚。もう、全く理解出来ない次元に居られる方だ(ろう)から、聴講が(一切合切理解出来ないかも知れないという可能性まで含めて)今から楽しみです。なまじっかな先入観無しが良いのか、事前に御著書を読んでおくのか、迷いますね。
 と、Twitterで呟いたら同窓生(47回生)Iくん(ゲーム会社社長)からリプがあって、最近その落合氏と対談をしたのが記事になっている、と。福岡の話なら身近だし、それを読んでおこうかな。

 2日目の激励、昨日と全く同じ朝の日課(但し、ホテルをチェックアウトして荷物を宅急便で自宅へ送る手続きあり)で移動して、駒場東大前駅で文系東大組とご挨拶。ふらっと遊びに来た1年生は理系D組だったAくん、「最近どう?」とお話を伺ったら「な~んにもしてません、多分、降年を」と暢気なお返事。まぁ、私も4年生を2回やってますんで何を言う権利も無いんですけどね。
 さて、一番の心配事は昨日の文系数学の難化です。某予備校の講評に至っては「事実上の40点満点じゃねーか」と遠回しに(20点×4題=80点満点、の内2題はまぁ無理だぁね、と)。初日の2科目は国語と数学と、国語は手応えと得点とが一致しないことを受験生は経験で知っているから余り心理的影響を被ることはありますが、数学は自身の出来不出来がダイレクトに分かる。だから、「数学が出来なかった!」ということにショックを受けている受験生が多かったら(その影響で2日目の受験に不利益があったら)可哀想だなぁ、と思っていたんですね。
 ですが、杞憂でした。高3生、お強い。特に仲良し女子集団は歌でも歌い出すんじゃないかという表情。「す・う・が・く・が~♪ む・ず・か・し・い~♪ さ・が・つ・か・な・い~♪」って感じ。成程、数学がちょっと苦手な人には有利に働くのではないか、という捉え方ですね。機嫌が良すぎて、帰りの飛行機のスクリーンでどの映画を観ようかなんて話題すら出てるくらいです(誰かが『すみっコぐらし』が良作らしいと言ったのには、「泣くから、凄いから!」と秒で反応してしまいました)。

 渋谷からそのまま羽田空港へ移動して、施設内の蕎麦屋と喫茶店とを梯子して読書を。F校諸方面・「もりき」へのお土産を購入後、離陸25分前に検査ゲートを潜りました。昼前の飛行機、高速バスを乗り継いでK市に戻ったのは15時半。明日の授業の準備は終わっており強いての必要は無かったので、学校には行かずにタクシーで自宅に戻って入浴。

 旅行中、5冊(読んだ順です)。
 瀬尾一三『音楽と契約した男』読了、★★★★。職人というか仕事人というか、粛々と仕事をこなす方なんだろうなぁ、と。吉田拓郎中島みゆき長渕剛CHAGE&ASKA徳永英明……の編曲を務めた人ならクロニクルをどれだけでもドラマチックに出来たでしょうにそれをしない。タイトルの「契約」という語がそれを表していますね。萩田光雄松任谷正隆との対談が面白かった。私、イルカ「なごり雪」が松任谷正隆編曲だったこと、数ヶ月前まで知りませんでした(オリジナルのかぐや姫バージョンの編曲は瀬尾一三)。
 新久千映『タカコさん(5)』読了、★★★★。
 山口恵以子『うちのカレー 食堂のおばちゃん(7)』読了、★★★★。聖地・ジュンク堂にはサイン本で売られていました。何となく読んでしまう『水戸黄門』タイプのシリーズですが、作者山口氏は「小説は夫、お酒はカレシ」と仰る方ですから、作中に出てくる日本酒群の好みが殆ど同じなのが嬉しく。
 新久千映ワカコ酒(14)』読了、★★★★。
 加藤元浩Q.E.D.iff -証明終了-(15)』読了、★★★。