あたしが勝っても 恨みっこなしよ 死なせない

 「ワン・ワン・ワン・ワン」、普通の犬よりよく吠える、今日は「負け犬の日」です。

 阿古真理『家事は大変って気づきましたか?』読了、★★★。
 母君と最後に一年半の二人暮らしをした時が、成人後の人生において私が「家事」をした唯一の期間でしょうか。移動や食事や入浴や文字にしづらい営みやに関するお手伝いを、まぁ色々。「家事は大変」なんて当たり前のことだと思います、だって「家事」というのは同じ家に住んでいる「他者」を「死なせない」という生き死にのミッションなんですから。小学生の頃、飼っていた金魚を尾腐れ病で死なせてしまった時に、私は「自分より弱い(死ぬかもしれない)生き物が家の中に居るのは嫌だ」ということを強く感じました(「嫌だ」じゃなくて「損だ」だったかも知れません)。以来、ご覧の通りの来歴です。
 因みに、自分自身を「死なせない」というのは単に「生きる」ことと同じですから、一人暮らしに関しては、①金銭を目的とする職業労働(稼ぐ)と、②「他者」の為に行うなら「家事」と呼ばれる労働(肉体を維持する)と、2つの区別は無いという認識です。昨今言われる「見えない家事」なるもの(家の中の「他者」には見えないけれども自己には見えている雑務)も、一人暮らしならする必要が無い、というか存在のしようが無いですよね。まぁ、私の場合、前出①の仕事の種類がちょっと特殊かも知れませんが。

 ゆったり8時に出勤。ここ数日やや暑く、11月なのに徒歩出勤で汗をかきます。板書準備の後、2~6限にかけて中3で藤田省三の授業。今日は「リズム」とはの解説で、これは「日常性の維持」を合言葉の生徒は説明以前に身体で知ってます(所謂「身分け」です)。
 放課後は掃除監督。男子トイレですが私はクラス担任(国語科後輩先生)に3人か4人かだけ派遣するようにお願いしています(それ以上の人数が担当班にいる場合は掃除をしない生徒がいて全く構いません)。1人は床を箒で掃く(私どもの言い方では「はわく」)、1人は雑巾で手洗い場周りを拭く、残る1人か2人かは小便器をブラシでこする。大便器をこするのは私の仕事です。

 帰宅後に入浴、炊事。鯛塩焼き・鰯煮つけ・もずく酢サラダ・味噌汁。
 626蔵目・群馬「左大臣」(舞風純米吟醸)。