世界は無重力 そう Welcome to Space!

 昨日の今日でまたも天神行き、しかも今日はホテル泊で、明日はそのまま1泊2日の広島旅行に出掛けるという。ど平日に、遊びまくってます。

 たっぷり眠って6時起床、疲労感は無し。お風呂にお湯をためている間に、2泊3日分の着替え等々旅の準備。入浴後に徒歩出勤、旅行カバンを携えて8時30分の始業ギリギリに職員室入り。
 1限の空き時間に授業の板書準備をして、2・4・5・6限が授業、3限と昼休みとの間に時間割・授業準備・浪人生添削の机仕事。16時から年休、タクシーで西鉄K駅、電車で天神。
 天神徒歩10分のホテルにチェックイン、軽く風呂を浴びたら直ぐに着替えて出発、キャナルシティまでは徒歩10分強。「キャナルシティ劇場」は初訪問です。施設内ではクリスマスを強く意識したイルミネーションやマジックのショーが行われていましたがスルーして目的地へ一直線。18時30分開演の5分前に着席というギリギリの到着でした。

 以下、ライブのレポート。

 昨日の関ジャニ∞『18祭』@PayPayドーム、からの振れ幅がちょっと大きいですが、今夜は矢野顕子『さとがえるコンサート2022』@キャナルシティ劇場。
 関ジャニが『18祭』ならこちらは『46祭』、自らを「お高いヴィンテージ」と仰る矢野顕子さん、小原礼佐橋佳幸林立夫の3氏と結成したバンドの名前は「The yanoakiko」。バンド結成から堂々3年連続のツアーですが福岡での開催は初、そもそも「さとがえる」の福岡公演自体が6、7年ぶりです。歓。
 ①BAKABON ②春咲小紅 ③わたしのバス(Version2) ④変わるし ⑤魚肉ソーセージと人 ⑥ちいさい秋みつけた ⑦透き通る世界 ⑧H.O.S. ⑨LOVE LIFE ⑩The Weight(The Band) ⑪湖のふもとで猫と暮らしてる ⑫ドラゴンはのぼる ⑬音楽はおくりもの ⑭すばらしい日々(ユニコーン) ⑮ひとつだけ ⑯クリームシチュー ⑰ラーメンたべたい
 ヴィンテージの円熟は勿論ですが、「ファイナルなので持てる全ての更にその上を出し切る(大意)」と最初のMCで観客の拍手を煽ったお言葉通りの大熱演でした。選曲も、このバンドメンバーで一昨年リリースしたアルバム(③・⑤・⑬)や来年3月発売のニューアルバム(⑦・⑫)から披露された新しいもの、The Bandや奥田民生の名前が出ただけで観客席から拍手が起こったカバー、70・80・90・00年代の代表曲と万遍なく、現在の時点のほぼベスト(勿論、聴けなかった名曲も沢山ありますが、それは来年以降のお楽しみ)。
 来年3月のニューアルバムは弾き語り。野口聡一宇宙飛行士が宇宙で書いた14編の詩(詞)にそのまま曲をつけたそう。40年前の「たいようのおなら」ではこどもの創作詩に描かれた宇宙を歌いましたが、今回は本物の飛行士が宇宙を眼前で活写した作品。実際に生で聴いたからわかりますけれど、本当に宇宙に行けますよ、これ。近年の矢野さんが本気で宇宙に行くことを目標にして勉強や水泳などのトレーニングに励まれたことが、まさかファンを宇宙に連れて行く音楽作品に結実するなるなんて、四半世紀超ファンをやっていますが想像もしていませんでした(信心が足りていなかったです)。因みに、⑫なんてそのままプログレだったんですけれども、アルバムはどうなっているんでしょうかねぇ。
 ⑥を歌う前にオリジナルバージョンのイントロを奏で、「マスクの下で一緒に歌ってください」の矢野さんに佐橋さんが「無理だと思う、俺は歌えなかった」とのやり取り。最近の矢野さん、歌えるもんならと観客を煽りがちです。なんですけれども、アレンジが『峠の我が家』とほぼ同じような感じでしたから、長いファンなら歌えますぜ、とも。驚いたのはアレンジの原型が中学時代の内職(家庭科の授業だったそうです)で出来てたということで正に天才。作曲者の中田喜直はお気に召さなかったと聞きましたが、子どものやったことですから……。
 祝・映画化(MCでは矢野さん自身の感想は話されず)、で披露された⑨も嬉しい。ボーカル最後の一声で天国に行けるファンは少なからずのはずです(演奏自体はオリジナルアルバム若しくは弾き語りバージョンに一票ですが)。
 奥田民生がフェスで同業者に叱られるほど破滅型の酒癖になったのは、自分の曲は矢野さんが全部引き取って下さるから自分はもう歌わなくてもいいと思ってるからなんじゃないかしら。⑭ラストのピアノとバンドメンバーとの掛け合いの迫力が凄まじかったです。演奏後は流石の矢野さんも「ちょっと休みたい」と仰り……しかし休まず、そのままラストの⑮を最後の「ラララライ!」まで完璧に決める格好良さったらもう!
 アンコールは食べ物2曲。矢野さん、⑯の歌い出しの前のMCで「皆さんも聴きたかったはず、私も歌いたかった(大意)」と仰ったんですけれども、この曲ってそんな「地位」だったっけ? とちょっと戸惑いました(その物言いだと「Greenfields」だとか「ごはんができたよ」だとかが聴けるのかな、と思いません? ⑯も良い曲ではあるんですけど)。

 アンコールの2曲に食欲を刺激されて、帰りは春吉の日本酒バー「雲レ日」で軽く飲んだ(石川「宗玄」は初めての蔵でした)後、ホテルに戻ってサンポーの「焼豚ラーメン」を食べました。私は、チャーシューも要る男なのです。
 636蔵目・石川「宗玄」(初しぼり 純米生原酒)。