弾む声 ああ 高校三年生

 私の在校していた四半世紀前、或いは就職した20年前(中高とも男子校)とはまるで違う学校になったというのを、例えば高3全クラスで下級生からの贈り物である黒板アートが輝いている、みたいな光景を見ると感じます。中高共学化が拍車をかけたのは間違いないことですが、そもそもティーンエイジャーの気質が年々穏やかで優しいものになっているのですね。本日、高校71回生の卒業式。
 昨日の日記に書いた通り、コロナ禍下で禁じられていた校歌斉唱がこの卒業式から復活します。これまでの3年間、式典での校歌はCD(オーケストラ・合唱団の本格的なもの)を流すだけでした。このCDは67回生が卒業するときに学校に送ってくれたものなのですが、直後のコロナ禍でいきなり大活躍したのですね(と書くと、何だか67回生に申し訳ない気もしますが)。現在の中1~中3、及び高1から入学した高校生は、入学以来一度も校歌を歌ったことがありません(ために、中3は卒業式に向けて校歌の練習をする機会を設けるとのこと)。今日の校歌斉唱解禁により、一度も校歌を口に出して歌うことなく高校を卒業する生徒が出るという事態をギリギリで回避できたことは本当に喜ばしいことです。体育館一体の歌声には思わず胸が熱く。
 式典におけるマスク着用は自由(但し、校歌斉唱の時のみは着用義務)。入退場時に全高3生をチェックしましたが、約200人の卒業生のうちマスクを外していた生徒は片手で数えられる数しかいませんでした。

 夕方には、4年ぶりとなる保護者懇親会が市内某ホテルで開催。保護者110名、教員20名。感染対策のために会は「食事/歓談」の2部制となり、食事中の離席は禁止、歓談時には全員がマスク着用の義務。うっすらとした緊張感はありましたが、和やかな盛会となりました(結構飲みました)。
 職員有志で2次会をやって……ふと気がつけば、体育科の先輩先生お2人と知らないバーで日付が変わるまで飲んでました(私、体育科の先生方の飲み方、好きなんです)。
 タクシーで帰宅、失神。