赤い殺意

 中3の定期テストで、1人、年間平均が赤点という生徒が出てしまいました。痛恨、申し訳ない。
 数学理科ならともかく、国語で赤点て、という。しかも、担当する全学年で「恣意性の権利」(個人は自由を追求できる。但し、同一集団内の他者の同権利を侵害しない限りにおいて)を教えており、教えている以上は授業時もその範囲内における睡眠・内職・瞑想・読書他を不問にしているわけですから、授業を聞いてなかったとかいう理由で赤点を取らせるわけにはいかない(念のため、当該の生徒が授業を聞いていなかったと言っている訳ではありません。私の問題との相性などもありましょう)。ですので学年全体の平均点を(教務部が規定する)70点台から80点台の間に収めつつ、且つ(白紙テロみたいなことをしない限り)受験生の誰も赤点を取ら(れ)ない試験を作成する必要があり、これについてはかなり気を配っているつもりだったんです。実際、これまでの19年間に担当した延べ5500人(程度)の中で、私の試験で年間平均が赤点だった生徒はたった1人しか居ません。それなのに、出してはいけない2人目を出してしまいました。次からの試験、もう少し気合いを入れて作問せねば。進級や卒業にも関わりかねない問題ですからね。当該の生徒には重ね重ね申し訳なく。

 コロナ前なら3月10日は「F校でいちばん長い日」。東大(等)の合格発表を以て殆どの前期試験の結果が出揃った後、夜は職員室を挙げての飲み会(高3担任団・授業担当者の慰労)というのが決まりでした。が、コロナ禍下ではそうはいかず。今年度も、高3担任団有志でお疲れ様くらいはあるかも知れませんが、非担任団の私には無縁です。
 が、10日に何もないのは嫌なので、またまた後輩数学先生を誘って飲みに行く約束。数学先生は来年が(6年ぶりの)高3メイン担当なので、頑張ってねぇと戦地へ送り出す餞みたいな気持ちで(他人事)。

 自宅で自炊して飲んで、洗い物まで全部済ませて風呂に入ってちょっと読書と書き物とをやって、また自炊して飲んで。早い夕食と遅い夜食という区分にすべきか、単なる(一次会・二次会という)連続態と看做すか、丁度中間。
 665蔵目・福島「辰泉」(うすにごり純米 しぼりたて生)。
 666蔵目・静岡「白隠正宗」(特別純米酒 誉富士)。