だけどみんなうまくなる ぼくだけ上達しないんだ

 コロナ罹患で蟄居していた昨年2月以来ですが、自宅で朝食を作りました。と言っても、ベーコンと残り物野菜で味噌汁を作り、沢庵・明太子を添えただけなのですが。普段は食べない朝ご飯を「男く祭」公開授業の気合い入れ(?)で、とやってみたんですけど、一口目でちょっと後悔、お酒の親友みたいな味で参っちゃいました。洗い物をしてからタクシーで出勤、7時。
 本日、53回目の「男く祭」@F校会場。予報通り天気は生憎の雨、駐車場に設置された中央ステージが使えずそこでのイベントが体育館に移るなど「雨バージョン」の開催です。今年のテーマは「Strivers」、抑圧的風潮へ抵抗する奮闘者を表すとのことで、風にも雨にも負けずの大成功を祈念しながら出勤の校門を潜りました。
 出勤後は、公開授業の板書(授業構成)計画。今回は東大・センターの漢文を使ってお喋りをしますが、これは2年前の公開授業の増補版で、その時は関係者しか入れなかったお話を外部の方々にもという趣向。

 天気は残念でしたが、今年は3年ぶりに外部(保護者以外)の来客を解禁したため、オープン9時の直後から構内は人・人・人でごった返しています。模擬店も文化展示も盛況、室内どころか廊下もぎゅうぎゅう、いつもなら色んな店を回って展示を眺めたり食べ物を購入したりするのですが、今年は教員はそれを控えなければならないレベルの人出でした。卒業生の入場も許されたので、職員室に遊びに来た元生徒とお喋りをしたりするのも久しぶり。
 で、肝心の公開授業なんですが……正直、出来としては不合格、終わった後で企画担当の生徒に何度も「ごめんね」と頭を下げました(生徒はどうして「ごめんね」なのかよくわからなかったようですが)。結局、100人を大きく超える聴講者が集まり、私、合同講義室の壇上からその「圧」を感じた瞬間に絶句してしまって、いつもならちょっとは笑ってもらえるような冗談を挟みながらタラタラタラ~ッと喋るところなんですが、今回は終始お堅い真面目展開、しかも緊張のあまり同じ字を2度も間違えるなんていう不手際を晒して。20年やっててこれですから、教員としての質も知れています。国語科にご子息が73回生高2学年(私は授業担当経験が無いです)に在学中の先生がいらっしゃるのですが、彼女から「息子に池ノ都先生の授業を聴きに行け、って言ったのにカレー屋が忙しくて行けなかったそうなんです」と言われた時には心底ホッとしました。

 担任を務めた(63回生・67回生の)卒業生が来たら飲みに誘おうかな、とか思っていたのですが結局そうはならなかったので、夜は独りで小料理屋「U」へ。
 明日は日曜でお休み。本来なら「男く祭」@F校会場の翌日が同祭@シティプラザ会場の開催日なのですが、今年はスケジュールの関係でそれが1日に先延ばされ間に1日の空白が。生徒たちは準備リハーサルで天手古舞でしょうが、私はぼ~っと過ごすだけです。