ドラキュラが キャベツをこまかくきざんでる

 足、まだ痛い。

 午前中の書斎で、東大理系特講(三木清)50枚の問1~問4(2行解答の記述問題)、及び問6(漢字書き取り)の添削・採点を終わらせる。
 高3の現代文を担当するのは7回目なのですが、この学年(72回生)の東大特講受講生はこれまで担当した6学年とは違う癖、はっきりと「悪癖」と言うべき癖を持っています。それは、「どういうことか」という設問の解答で傍線内の鍵語(概念語)をそのまま引用するというもので、添削しながら「おいおいだからこの語の意味を説明すんだよ」となります。そして、それとは別に多いのが、その鍵語(概念語)を解答に引用するに際し、それに鍵括弧をつけて来るタイプ。「鍵括弧つけただけで何かを説明した気になってんじゃねーよ、コピペ無思考をわざわざ強調してるだけじゃねーか」ともう一段腹が立ちます。青ペンで「鍵括弧不可。ニュアンス・匂わせに逃げず言葉で説明する」という指示を何度書いたことでしょうか。

 お昼休憩に豚汁を作りました(食べるのは後から)。もやし・グリーンボール・人参・玉ねぎ・油揚げ・占地、しゃぶしゃぶ用の豚肉を胡麻油で炒めて、それを鰹出汁で煮詰めた後で味噌を溶く。フライパンいっぱい、丼で3杯分くらいでしょうか。
 書斎に戻って、今度は京大特講添削。いつも(5題・50点)と違って理系用の3題だけですので時間はさほどかからず、14時半には終了。残りは東大120字解答ですが、これは翌未明の私に丸投げすることにします。

 入浴後、15時半からだらだらと飲みまじめました。豚汁~総菜酢の物~鮭塩焼き。『相葉マナブ』が500回記念ということで、初ゲストで栗原はるみが登場しました。実際に料理をしている栗原はるみを観るのは初めて。その中の、コールスローの切り方というのがとても勉強になりました。実際に、彼女の言うとおりにキャベツ(グリーンボール)を何枚か刻んだら、実に簡単に千切りが。今後、袋キャベツを買う必要はないな、と。
 689蔵目・高知「無手無冠」(純米吟醸酒)。

 吉本ばなな『小説家としての生き方100箇条』読了、★★★。
 川島のりかず『フランケンシュタインの男』読了、★★★。面白い作品を「幻」(古書価格高騰)にせずどんどん復刻する、というのは大切なことだと思います(但し、今作が「傑作」なのかどうかは私にはちょっと……)。原稿が散逸している本作は、ひばり書房から嘗て発行された単行本の前頁を撮影し、その撮影データをデジタル・リマスタリングして作られています。