文明の進歩を急いだ平成~令和 文化の源泉を埋め立てた

 足、まだ痛い。

 1限が文系二次対策授業、扱ったのは05年東大、文系第四問の小池昌代。これを2・3限で添削。4限は、8月後期課外授業までの時間割を組んで印刷する作業を。7月前期、8月後期の課外授業は、高校1~3年のみの4限授業(外進高1Aのみ6限授業)で、高3は5・6限に特講があります。その時間割を組んで各学年に配り、チェックを受けるのです。
 放課後5・6限は東大理系現代文特講で、今日は05年第一問の三木清。数年以内に書かれた文章から出題されるのが基本的なスタンスの東大第一問で、突然戦中の文章が出たのに当時は面食らいました(今も理由は分かりません)。個人的には、この問題を解く時でも、文中で「近代」「現代」という言葉がどのように使われているのかというのを考えることは必要なのではないかと考えています。但し、そうすると、予備校や出版社の出している解答とは120字の方向性が随分と変わってしまうので、毎回、若干ドキドキしながら解説をしています。
 7・8限は京大現代文特講。11年の林達夫「文章について」(理系第二問30点満点)。いつもは文系(現代文は第一問、第二問とも50点)の問題を解いて、理系(現代文は第一問が40点、第二問が30点)の受講生には文系へお付き合いしてもらう形にしているのですが、今日は逆に文系の受講生に理系へのお付き合いをお願いする形。たまには。2011年の京大入試と言えば、携帯電話を利用した(「Yahoo!知恵袋」に問題を投稿)カンニング事件が日本中の話題をさらいましたが、個人的にはこの林達夫「文章について」が出題されたことの方により大きな驚きを感じました。1988年度の京大入試で、全く同じ文章が出題されていたからです(四半世紀前の問題の使い回し!)。文章自体は、文系理系問わず一度は読んでもらいたいものではあるのですが……。

 帰宅後は入浴、自炊。
 味噌汁、野菜酢漬け、きりざい、釜玉うどん。

 山口恵以子『ゆうれい居酒屋3 写真館とコロッケ』読了、★★★。