上がってんの? 下がってんの? 皆はっきり言っとけ!

 1限の時間に高1が夏休み課題テストの国語を受験。私は現古漢100点満点のうち、漢文30点を出題。夏休み前の授業2回で扱った教材について、定期テストと全く同じ形式で出題をしているので、余程夏休みボケをしていたりしない限り、高い得点を取ってくるはずです。試験中、2度(質問を受け付けるための)クラス巡回を。その他の時間は、高3が夏休み中に自習で解いた二次現代文過去問の添削を。
 11時半に高1の試験が終わった後は、ひたすらその採点をガシガシ。出来は予想通りに良かった(安堵)ので、採点はサクサクと進みます。

 14時過ぎに、高3の第2回校内模試の漢文(200点満点の試験の40点分)の答案200枚が届きました。その採点をサクサク……と進めようとしたんですけれども、こないだ採点をして「ちょっと不調かな」と思った校外生よりも更に出来が宜しくないので手が止まってしまいました。こういう時は、ゆっくり採点をしつつ、彼らが何を苦手としているのか、どこで間違えているのか、をきちんと見極めていかないといけません。
 っつっても、句形(累加形)の名前を5つの選択肢から選ぶなんて易問で8割が間違えて、正解した(累加形だと判った)2割のうち「~だけでなく・のみならず」という正しい訳出が出来たのが僅か半分だというんですから、単純に知識が入ってない(スタート地点に立ってない)というのが最も大きな原因のようで。
 高3漢文も7回か8回か担当していますので大体傾向は分かるんですけど、漢文を勉強してない生徒って、大体何でもかんでも「反語形」で訳そうとしますよね。疑問形も反語、抑揚形も反語、詠嘆形も反語(←これは、まぁ分からんでもない)、以下略。反語はカレー粉じゃねぇぞ、ってなもんです。反語形の日本語を書いていると如何にも漢文をやっているぞ、という雰囲気を得られるんでしょうか。「っぽい」に逃げる生徒は、まだ切実に大学に合格したいという精神的なゾーンに突入していないのだと思います。

 夜は、向田邦子「くらわんか」の常夜鍋。水と日本酒と、ニンニクと生姜と。具材はほうれん草と豚肉と。向田流と異なっている点は、つけダレを醤油・レモン汁で作らずにポン酢で代用しているところと、〆に餃子の皮でしゃぶしゃぶをするところとの2点です。そして、待ってました「秋味」、一口飲んで陶然、缶に書いてある度数「6%」を見て改めて陶然。500ml缶2本で我慢できた自分の精神力は我ながら仰ぐべきかと。
 711蔵目・石川「大慶」(無濾過 特別純米酒)。