ゆっくり歩いて のんびりしなくちゃ あすは 休める

 ヴァージニア二等兵異世界居酒屋「のぶ」(17)』読了、★★★★。

 昨夜は21時という遅い(いつもなら寝る)時間から飲み始めて、就寝が2時間ほど遅れたので、起床も2時間ずらして8時半ギリギリにタクシー出勤。始業後は授業・特講の板書準備。3限は文系東大コースの授業で、いつもなら東大の過去問を演習して解説するという形式なのですが、今日は先日の校内模試現代文(原研哉)の解説を50分間。科学・技術・トランスサイエンスなどの(現代文で問われる形の)概念を説明しながら。講義オンリーですので、今日は文系東大に関しては添削ノルマ無し(楽をしたいから講義形式を選んだわけではないのですが)。
 13時半からは東大理系現代文特講、12年の河野哲也『意識は実在しない』。近代の二元論的自然観が人類自身を危機に晒すような環境破壊の背景にあることを、原子論的個人間と並行させながら述べた文章。どうでもいいんですけれども、Wikipedia河野哲也氏の項、何でこんなにけちょんけちょんに批判されてるんでしょうね。
 15時半からは京大現代文特講、03年の渡辺一夫「書籍について」。書籍を「不可解な愛人」と呼ぶエッセイは、京大が正面から受験生の顔面に拳を叩き込んで来たタイプの難問。全5題の内、最後の1題(要約的な問題)は除いた4題を50分~60分で解かせました。面白いのは問1・問3なんですが、問1の「眼光紙背に徹す」の慣用句に「眼光紙面を彷徨す」の造語、問3の書籍が「もの(情報量)」ではなくて「こと(作用・現象)」であるという事実、どっちも令和の若者にはきっついですよねぇ。
 10時間分の添削ですが、明日からは連休なので若干気が楽です。日曜は午前中に添削の半分を終わらせて午後から飲んだくれる、月曜は午前中に添削の残り半分を終わらせて午後から遊びに行く(夜は飲んだくれる)、という流れかな。

 特講を4時間もやったら自炊もやる気が失せます。今日は佐賀は武雄温泉に本社を置く企業の温泉湯豆腐。最初に温泉水(たっぷり2袋分)と豆腐1丁。温泉水は熱したら透明だったものが真っ白に、その中でとろんとろんになった湯豆腐を、専用のたれ(通勤路の「梅の花」で購入)で食べます。その後はたれをポン酢に変えて、豚肉のしゃぶしゃぶと野菜(白菜・長葱・舞茸・人参)とを。
 ゴーヤ・茗荷・ツナを和えたものをタッパー保存していたので、内半分をドレッシングで和えて酒肴に。

 待っていました、NHKで『細野晴臣 イエローマジックショー』の全3回(2001年・2019年・2020年)が一挙再放送。勿論、面白いのは第1回(YMOだけではなく、松本隆鈴木茂林立夫あがた森魚小坂忠・シナロケ・矢野顕子忌野清志郎高野寛コシミハル中村一義スカパラ森高千里、等々の綺羅星。そして東京ボーイズの謎かけ問答!)なんですけれど、清水ミチコ(と弟のイチロウくんと)の演奏が観られる点ではやはり2・3も捨て難く。