行ってらっしゃい 小さくさようならと手を振る

 本日、12時に東京大学京都大学の合格発表。
 11時オープンの「CoCo壱番屋」に飛び込み、「カツ(勝つ)」で験を担ぐなどというベタを踏もうと勢い込んでメニューを開き、豚カツが(視覚の段階で既に)重過ぎるため日和ってチキンカツにする、という訳の分からないことをする。カレーは美味しかったけれども、値段は高い。ルーの追加と5辛というトッピングがききました。

 10日の進路指導室がどのような状況なのかは、私が63回生我らA組の担任を務めた時の日記(2015/3/10のエントリ)に譲ることにします。結果を一言で言えば「例年並み」となるでしょうが、それが「良い」「やや良い」だろうが「やや悪い」「悪い」だろうが、通った人が居て通らなかった人が居るという事実は変わりませんから、担任団諸氏の表情が複雑な(片付かない)ものになってしまうのは致し方ないことですね。勿論、通って報告に来た生徒には笑顔で御目出度うを言いますが……。

 昨日、後期小論文を添削した某くんは、前期は残念ながら不合格でした。でも、約束の14時きっかりに職員室に来た。御目出度うの生徒とは交じらないように別室に移動して、添削の結果(改善点・本番の注意点)をお話ししてからお別れ。後期試験に向けて、彼は明日朝の飛行機に乗ります。

 東大合格の生徒数人とお話。
 私自身が東大卒ですし、これまで東大合格者を大勢見送っていますし(何せ、今年度で高3担当は16回目ですし)、卒業後の教え子東大生ともよく飲んでいますし、要は全然珍しくないんで、申し訳ないけれども「東大合格! すっご~い!」という反応は一切しません。ただ、彼彼女らの春からの生活の、時空間無限大の自由は毎年毎年羨ましく思います、ということは伝えます。今年も、餞に送るための上田三四二『無為について』が尽きました。買い足さないといけません(講談社、再発売してくれないかなぁ)。

 理二合格の某さんに「発表前数日は不安の余り先生のBlogをずっと読んでました」と言われて絶句しました(淑女の目にあんな爛れた日々を晒すなんて!)。で、彼女に上田三四二『無為について』を贈ったら「この筆者名もBlogに出てましたね」と。検索したら、上田氏が登場する最新の日付は23/11/4(その前は22/2/17)。結構がっつり読んだのねぇ。
 彼女を含め数人の合格者から、「二外は何を」「サークルの選び方は」等を聞かれ、四半世紀前の入学者に今さら何をと困る。基本的には「お気に召すまま」ですが、サークル部活に関して男子には一点、「東大女性お断りのところは避けようか」と。皆、「あ~ね」(←福岡方言)という反応でナチュラルに納得してくれます。ここ数年話題ですから、大学・学生ともに改善の動きは見せてるんだろうけど、最近まで「そう」だった部活サークルはまだそういう雰囲気が残ってたりOB・OGとかが五月蠅かったりするだろうから、違和感は大事にしようね、と。完全に老婆心ですけど。

 18時からは、進路指導室主導で、某ホテル宴会フロアを会場に高3担任団の慰労会を。全職員の規模でこの会を行うのは4年ぶりです。司会の同窓数学(進路指導部長)が最初の挨拶で、「お若い先生方はご存じないかも知れませんが、経験豊かな先生方からこの会で『だけ』聞くことが出来る有益な話があるというのが我々職員室の伝統で……」と。テーブル横の中3数学先生に「あんな遠回りに『無礼講』って言って若い人に通じると思います?」と聞いたら吹き出して笑って下さいました。というわけで、昨日の日記にも書きましたが。
 後は野となれ。