一心不乱に同じ動作をするのが我が常です。

 週明けに1学期分の特講費が支払われるという通知。私は今年、週4日(8コマ)と突出して回数が多いので、支払われる金額も大きいです。実は実働からすると安いんじゃないかと疑っているのですが、一回で受け取る現金としては額が大きいのでつい霧を払ってしまうのですね。具体的には、10万円を「事務嬢さん預金」にお預けして、残りを年末上京における卒業生への奢りに充てるつもり(足りませんが)。国公立の先生方が(法律上)残業代を貰えないのと比べたら待遇は雲泥の差です。

 午前中は書斎で作業をして、母君の昼食をお出ししてから学校へ。味噌汁で(言葉は悪いですが)冷蔵庫の在庫処分をする傾向が出てきました。学校ではデスクワークを2時間ほど(学級通信・添削その他)。職員室は私のみで、入る時に警備員さんに部屋の解錠をお願いしなければなりませんでした。作業中にやって来られた先生がお二人。最初は国語科後輩先生で彼には入試関連で是非お願いしたい要件があったので飛んで火に入る。お二人目は私の方が飛んで火に入る格好で、目が合って早々12月の飲み会を入れられてこれが焼鳥。

 さて。
 12月の飲み会が、肉ばっかりだ。さっき入った焼鳥、職場の忘年会は焼肉、「もりき」の鴨コースが2回は入る、年末のオツカル様は野菜嫌いだから肉に行きがち……ということで、年末上京でお約束の61回生Sくんにメール。
 私「相談。あのね、焼鳥じゃなくてもよかったりしない?」
 S「大丈夫です! 池ノ都先生のおすすめの店をぜひ」
 私「中野でブリ尽くし、高田馬場でゲテモノ料理、池袋で変わりうどん、渋谷で豚カツ、なら?」
 S「僕が決めていいのであれば中野のブリがいいです!」
 私「はい確定、予約も完了しました! お店は中野駅『ぶり中野』、26日(水)18時半からの予約なので、駅集合を18時20分にしましょう!」
 スピード命、が過ぎて豚カツも肉なのを忘れる勢いでしたが、とにかく先ずは久しぶりの「ぶり中野」訪問が決定。56回生イツメンと行って以来、2年ぶり2度目です。ってか、若い人はブル中野を知らないよなぁ、と思ってネットで検索したら、ブル中野が「ぶり中野」を訪れたというのがニュースになってました。

 予想よりも仕事が早く終わって14時過ぎには職員室を出てもよくなったので、西鉄電車で天神に出ることにしました。昨日K市の血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」に出たは出たのですが、民度の低さで欲しいものが手に入らなかったので、ジュンク堂タワレコとに行こう、と。
 先ずはジュンク堂は流石、お目当ての仲島ひとみ『大人のための学習マンガ それゆけ! 倫理さん』が人文科学新刊書棚で面陳列されています(勿論、隣には野矢茂樹『大人のための国語ゼミ』も)。これは自分用、学級文庫用に2冊を購入。その他、63回生Mくん(白夜書房でバイト中)が「働いた」と行っていた吉田豪のインタビュー集、筒井康隆の雑文集、マシンガンズ滝沢秀一のゴミ収集エッセイ、等々。

 続いてタワレコも流石、昨日K市でスルーした折坂悠太『平成』が全曲試聴出来るようになっています。で、収録11曲の冒頭だけ(数秒~10秒ずつ)聴いたところ、7曲目の「夜学」という曲がもう絶対間違いなく好きなヤツだという直観が走ったので、今回は躊躇わずに購入。20分ほどかけてJ-popの棚は一通り見ましたが、特に欲しくなるものは有りませんでした(何故か森田童子のコーナーが出来てて、ここはちょっと立ち止まりました)。次に買うのは矢野顕子さんの新譜(来週火曜日発売)ですね。

 電車でK市に戻り、自宅で母君の夕食を作ってから入浴、クリーニングの引き取りも。夜は居酒屋「A」で独酌読書。
 北田暁大と岸政彦との対談が(固有名詞をほぼ一切知らないけれども)面白く。社会学は地方に飛び込んでの調査ありきなんだというのは言われたらそらそうだなんですけれども、実態を知らない人、例えば北田暁大と言えば『嗤う日本の「ナショナリズム」』だというような一般読者(要するに私)には新しい教えなのです。というか、『嗤う~』の続編が今年出ていたことを知りませんでした。これは、直ぐに買おう。
 武良布枝『「その後」のゲゲゲの女房』読了、★★★。読んで、水木翁のお墓参りがしたくなりました。

 帰宅後、寝る前に折坂悠太『平成』を書斎のPCに入れ、歌詞カードを熟読しながら一目(耳?)惚れの「夜学」を聴いてみました。ら、当然の陶然。これは超絶カッコいい、間違いなく今年いちばんの曲です(まさかポエトリーリーディングだとは思わなかったけれども)。5回ほどリピートして聴きながら、気づけば折坂氏の全過去作をポチってました。amazonは苦手なれど無意識には勝てず。水曜日に事務室に届くそうです。全作買ってもいいと思えるようなアーティストが増えるというのは、音楽に関する体力・アンテナ感度の落ちたこの年になると珍しいことで、或る種「記念日」と言っていいくらいかも。