浮かぶは幻のトーキョー 夢に見た文明都市

 世間様をよそにF校は本日も黄金週間なのですが、私は起きて働く浮世の馬鹿なので午前中から(日時指定していた宅急便が届いた後で)出勤。職員室には他にも先生方がおられたので、「浮世の馬鹿」は「働き者」に上書き更新しました。
 のんびりと仕事をしながら、とある先輩と、仕事をしていると強く実感するのはどんな時かというお話に。先輩は現在学年主任ですので、仕事充実の実感を日々強くしておられるのでしょうが、私はペラッペラのヒラッヒラで「舎畜」(学び舎なので「舎」畜です)を演じているだけですので……
 私「今仕事してる! これでお金貰ってる! って実感するのは、生徒への郵送物を封入して封筒に住所ラベル貼って糊付けして緘印を押す! みたいな単純労働やってる時かなぁ。あれ、結構得意なんです」
 先「いやいやいやいや違うやろ。授業とか生徒指導とかさ」
 私「生徒指導はしませんし(←風上にも)、授業中は恥ずかしさが先に立って充実感どころじゃ」
 先「試験作ったり、採点したりするのは?」
 私「あれは仕事っていうより、趣味ですから」
 先「こないだまで担任してたよね」
 私「あれはお金貰うほど成功していた実感がありません」
 先「ああ言えばこう言う」

 兵庫県の某中間一貫校の事前質問への回答を考える……ってのもお金貰う仕事じゃないよねぇ。っつか、東大合格の秘訣ねぇ。
 例えば私、東大東大って知った風に言ってますけど実際は何にも知りません(卒業生ではありますけれども、15年も経ちゃ知らない大学です)。結局、進学校の教員として出来ることって、生徒に東大に憧れてもらうってことしかないんです。でもってその憧れは、地の利で負けてる(情報格差の「弱」を担当している)以上、『過去問の小宇宙』を通じて賦活するしか方途がない。東大現代文の出典になった文章のいずれかについて一秒も考えない日なんて、この10年来1日だってありません。
 上京して現役の大学生に会うってのも、一緒に美味しい物を食べること自体が楽しい(あなたに興味がある)ってのが核ではありますが、大学の情報(っつか、大学生が纏ってる雰囲気)を浴びたいっていう下心も、少しはあります(今からもう8月が楽しみです)。