始まるランアンドラン いままでは横並びで

 内田樹寺脇研前川喜平『教育鼎談』読了、★★★★。

 3時半起床、昨日の特講の添削・入浴と終了した時点で6時。学校に移動して答案の点数集計を行い、担任団の机上に答案を返却。中3の授業の板書準備。今日は、30分だけ授業の後、20分間は定期テストの準備のための自習に充てることにしています。自習というか、私の授業は割と沢山プリントを配布するので、試験直前の授業ではそれを整理する時間を少し与えたいというのがあるんですね。
 授業は1・3・4・6限。合間は机仕事。他に、学校近くのスーパーに徒歩で往復して食材を買い込みました(今夜は飲みごとですが、明日は自炊です)。明日からは定期テスト、私は2日目(土曜日)の1限に高3漢文、4日目(火曜日)の2限に中3国語Ⅰ(現代文)の出題があります。問題は、頭の中にあるだけで、私の身体の外側においては影も形も無いという状態。

 16時から1時間年休を取って帰宅、入浴。明日の夕食に並べる野菜の作り置きを2品……とは言ってもいつも同じのもずく酢と大根ポン酢漬け……をささっと。慣れたもんで、この2つだけなら10分もあれば洗い物まで終えられるように。
 書斎で日記を数日分更新したら18時。タクシーを呼んで自宅を出ます。

 5/19も自粛御膳をお休み、K市一の懐石「G」にて後輩数学先生との月一飲み会withゲスト先輩英語先生。
 毎回言ってるんですけれども、このお店で(大体の場合)最初に出てくる「八寸」は、これだけで2時間飲めるくらい素晴らしいもの。例えば今回は、横長のお皿に「長芋とろろ羹・早湯葉洗い梅垂れ・白芋茎の胡麻芥子味噌・和牛筋低温調理・蛸煮凝り・枇杷白和え・蚕豆塩蒸し・穴子燻製・鮑白扇揚げ・酢取り新生姜」の10品。一ヶ月間仕事を頑張ってきて良かったと心から。
 子どもの頃に『ジャンプ放送局』の誰かが投稿した「ゲーム雑誌、FFを褒めるためにDQをけなすんじゃねぇ(大意)」という作品に甚く感動して以来そういうことはしちゃいけないと判ってるんですけれども……一昨日の鮨の1/3の値段で5倍は感動できます。
 八寸の後は、鯒の椀物、刺身4点、口直しの蓴菜茶蕎麦、のどぐろ油焼き、賀茂茄子湯葉あんかけ、最後の御強には大好きな胡麻豆腐が乗っていました。デザートはマンゴーのムースと焼麩の抹茶餡包み。ドリンクはビール、日本酒、白ワイン。学年主任経験もおありの先輩英語先生とのお話も弾んで、3時間半があっという間でした。

おやすみの電気は消さないで

 7時過ぎに出勤して、今日の午前中はひたすら中3の作文を読んでコメントを書く作業。既に書きましたが、生徒が「私の好きな歌」をプレゼンする作文の、私が知らない歌は全て検索して聴いていますので(考えたら、こういうことが出来るようになったのも極々最近なんですよね)、就職以来19年の採点・添削業務の中でも最も時間がかかったものの一つになりました。スマホにイヤホンを繋いでの作業でしたが、一応、職員室隣の個室を占拠してひたすら音楽漬け。
 YouTubeのオススメはボカロ系が浸食していますし、『THE FIRST TAKE』という番組も初めて視聴しました(CHEHON「韻波句徒」を聴くため……格好いい曲でしたけど、大阪弁のイントネーションってラップでですら笑わせに来てる感が出ますね)。

 午前中の音楽漬けで頭がクラクラして、放課後16時の特講(東大理系漢文)の存在を忘れて帰りそうになりました……が、今日は2回目にして最も楽しい教材の一つ(79年文系、姚鼐の書簡文)なので大慌ての板書準備も楽しく。国語の試験というのは出題者の読解の受験生による追体験、という事実の理解の程が、設問(一)の解答を見れば判る問題ですね。この設問の解答欄が1行ではなく1.5行なのはなぜなのか、ここから「(国語の)試験とは何か」への理解が始まります。

 特講の最中に博多座からの公式発表、私がチケットを取った5/24(火)の夜公演は、主演を橋本環奈から上白石萌音に代えて開催が決定しました。残念ながら中止になってしまった公演もありますし、橋本さんの体調も上白石さんの体力も心配ではありますので万々歳とまでは言い切れませんが、幕が上がるならそれは確りと見届けます。
 頑張るぞ! と、特講終了後の17時から職員室で添削をガシガシ……あぁ、やっぱり、今年の東大理系、強いんじゃないかしら。設問(一)には苦戦してましたけれども、これは勉強量や理解力の差ではなく経験の有無だから仕方がありませんね。
 添削の半分を終えたところでストップ、答案を自宅に持ち帰って入浴。今日も外食です。

 5/18も自粛御膳をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 ぶっかけ素麺~刺身2点。
 素麺の具材は海老・うずら・エリンギ・蒲鉾・プチトマト・三つ葉。ここから、マスターが冷やし茶碗蒸しを作るつもりなのが知れます。夏の人気メニュー。茶碗蒸しは冷やすと御馳走感は少し下がりますが、涼をとるのにはうってつけなのです。刺身はマグロと、もう一つは有明の「ヤスミ」という名前の魚だそう。初耳ですが、父親の名前と同じなので記憶に残ります。

と言いたかったけど気がつかないふりをして気をつかってた

 橋本環奈さんの新型コロナ感染、これはショック。17日のPCR検査で判明だということは、5/24(火)のチケット(橋本さん主演回)は払い戻しになりますかね。勿論、ご本人のご快癒が最も大切ですが、楽しみにしていた舞台ですのでやっぱり残念。

 『合格体験記』の原稿の〆切が迫り、原稿が続々と届きます(今年度は諸事情あって進路指導部ではない私のメアドが原稿送付先になっています)。全ての原稿を校正しなくてはならないのですが、これは定期テストが始まってから。私の場合、表記の統一やミスの訂正は行いますが、基本的に内容の「検閲」は一切行いません。多少の学校批判は流しますし、恋愛だって書きたいなら書けばいいじゃん、と。但し、友人の悪口非難は避けて欲しい。一度、ある回生の文系某氏が自分のクラスの受験態度を手ひどく批判した文章を書いてきたことがあり、ぶっちゃけ客観的にはそう的外れでもない内容だったのを、一応本人の覚悟を確認した上で掲載したことがありますが、あれが良かったのか良くなかったのかだけは未だに判りません(追跡はしていません)。

 2~6限に高3漢文の授業。定期テスト直前なので、試験範囲のプリントを整理するという名目で授業の最後10分弱を自習にして、その間に授業中に説いたセンター過去問の採点集計を行いました(授業の最後に返却しました)。私の授業、配布プリントがかなり多い方なので(教科書・ノートは用いずに全てプリント教材にするので)、少しは整理する時間が必要だと思うんです。

 さて、本日のメインイベントはお鮨。不惑を過ぎ厄年に突入するこの時期に、分際を超えた敷居の店を幾つか訪問しようキャンペーンをはっているのですが、旅行先で幾つか訪問しながら足下のK市ではまだ冒険していない。そこで、1ヶ月以上前に予約を入れて、市内屈指の高級店「Y」を訪問しました。

 5/17は「自粛御膳」をお休み、初訪問の鮨「Y」で独酌。
 ◎大羽鰯酢〆(以下、摘まみ数品)
 ◎蝦蛄・赤雲丹
 ◎初鰹藁焼(玉葱醤油)
 ◎焼鮎リエット・紅蓼スプラウト
 ◎鮃(以下、握り)
 ◎障泥烏賊
 ◎車海老
 ◎雲丹軍艦(ここで赤出汁)
 ◎中トロ
 ◎赤身
 ◎小肌
 ◎タイラギ
 ◎貝(苦手で種類失念)
 ◎鯵
 ◎稚児鯛
 ◎穴子
 ◎鉄火・玉(追加)

 ヒノキのカウンター8席のみ、満員。カウンター以外の場所には光の当たらない暗めの照明、BGM無し。摘み数種と握りとのお任せコースで2時間強。人当たりの良い大将でしたが終始お料理に集中でお話は一言二言だけ。
 日本酒はペアリング形式でしたが在庫が4種類と少なめ(これでは1合ずつ一巡しても足りません)。佐賀「古伊万里 前」~滋賀「松の司」~福岡「繁桝(可也)」~福岡「若波」。「若波」の瓶は県内人気の寿司店3店舗が共同したという特別ラベルでしたが、内1店はお酒を出さない店(小倉の超有名店)だったんで名前だけ借りたな、って感じなのかな(大将同士が仲良しみたいです)。
 赤酢、シャリ小さめの握り。美味でしたが印象は薄いかも。どちらかと言うと、摘みの方が洋風も取り入れてて素敵でした。鮎のリエットなんてそこはかとなくジビエの雰囲気で青山「LATURE」を思い出したり。
 コース料金は伏せますが、小瓶ビール1本・日本酒4合半・追加の鉄火巻とだけで9990円の値付けでしたので、こないだの熊本「仙八」(同じもの、しかも日本酒は6合でしたが〆て6600円)と比べたら強気の程が知れます。日本酒の揃い(←気になる)とその扱い方(←もっと気になる。お弟子さんの仕事ではありましたが)も「う~ん……」だったんで、まぁ地元民の勉強だったってことで。

 帰って少しだけ飲み直し、健康睡眠。

粘膜に見事に着地 まるでギャラクシー

 原田ひ香『古本食堂』読了、★★★★。最近この人を気に入っている(ように見える)先輩数学先生に「読みました?」と聞かれて(「いいえ」ではなく)「まだ」という言い方でお答えしてしまったので(実際は書店で目次だけ読んでスルーしていたのですが)、直ぐに購入しました。食事にもう一つのトピック(恋愛だったり母子関係だったり今回のように古本だったり)を重ねるのが作者のお家芸で、『三人屋』みたいに食事と恋愛(セックス)とという「粘膜系」が二つ重なると胃もたれがするんですけれども、古本だったらまぁ。舞台は神保町ですから「食堂」として出てくる店には訪問済みの場所も多く、またぞろ上京欲求が頭をもたげてきて困る。

 7時過ぎに出勤をして授業の板書準備。今日と次回(木曜)とは中3の国語Ⅰ(現代文)で、中村桂子「『生きもの』として生きる」。教科書冒頭のライトな文章で、ただ文章の中身を説明するだけなら1コマで事足りるのですが、折角なら今日は「時計の時間」について、次回は「心身一元と心身二元と」について話して、それを絡めた読解で「時間稼ぎ」をすることにします(試験範囲の文章があんまり増えすぎると酷なので)。
 授業は1・2・4・6限、合間にデスクワーク。授業冒頭で漢字の小テストをやったのでその採点も。最終6限のクラスの漢字テストは、授業終了直後に廊下で採点集計、40人分計400問の○×と集計程度なら5分もあれば終わるので、そのまま帰りのSHRで返却してもらいます。

 近所の魚屋に寄って(刺身を購入して)帰宅、入浴、炊事。

 5/16の「自粛御膳」。
 小鉢2種~生姜奴・鯵刺し~鯖干し甘ダレ焼き~中華スープ。
 メインの鯖は皮が若干焦げましたがまぁ及第点……というか、今夜の本当の「メイン」は鯵刺に添えたワサビなのです。調味料できちんと味を調節した粗卸しのワサビはそれだけで呑める、「もりき」で使っている業務用(750g)をマスターに買って来て頂いたもの。

ワサビぴりりときかせたら うれし涙がこぼれるよ

 昨日は珍しく2軒のはしご飲み会、遅い電車帰宅以降の記憶が無かったんですが、寝る前に「スーパーカップ」のバニラを食べていたということを(ゴミ箱を覗いて)知りました。ほう。
 ゆったりめの起床。8時からお風呂のお湯を溜め始めましたが、その間にタクシーを呼んで学校まで往復、職員室から仕事道具を持ち帰りました。入浴後は、3時間ほど生徒の作文を読む仕事。宅配便で届いた日本酒(佐賀「光栄菊」他)を受け取り。

 5/15の「自粛ランチ御膳」。
 イカキムチ・軟骨煮~野菜3種~中華スープ。
 560蔵目・愛知「吟雫」(純米吟醸雫取り)。
 野菜3種の中の葉わさびは事務嬢さんの手作りを頂き、スープのレシピも彼女から(具材は豆腐・カニカマ・舞茸・卵)。

 読書をしながらだらだらと2時間のランチ酒。その後、録画した『DAIGOも台所』を消化したり、ちょっとうたた寝をしたり、非生産的で最高の午後を。『DAIGOも~』は、作ってみても良いなと思ったレシピの時は保存して、それ以外のメニューの回は消去。

 5/15の夜はランチ酒の〆を求めて「もりき」へ。蕎麦を冷たくとお願いしたら、胡瓜・貝割・茗荷・トマト・パプリカ・山芋・イカ、と具沢山。岡山「竹林」が出て来ましたがここは「かもみどり」(岡山旅行で経験済み)の酒造、この店ではお初なんじゃないかな。
 マスターには、店で使っている山葵(そのまま酒の肴になるやつ)を私用に1つ買ってきて欲しいとお願いしていたのですが、それを帰りに受け取りました。750gで1500円、想像より1000円安くてお得感。

期待してる二次会が 私の晴れ舞台

 1限は文系漢文二次対策で、今日は2009年の九大(蘇軾)を。避難訓練があるために授業が5分短縮になって解説が雑になりました。2限・3限の時間を使って40人分の添削・集計。4限の間に、来週の中3の授業2回分のプリントを作成。
 放課後、12時25分に訓練火災発生。コロナの影響で一昨年・昨年と開催されなかった避難訓練ですので、中学生500人弱は全員が初訓練、高校生も外進A組からの入学組は全員が初ということになります。というか、よく考えたら、グラウンドに中1から高3までの全員がズラリ並ぶというのはいつ以来なんだろうというくらい久しぶり。3年のブランク経た訓練で初めての生徒も多いのに避難完了までの時間がが歴代でも珍しいくらい短かった、という教頭先生のお話に皆が拍手していました。ちょっとそわそわ、興奮してますね。後で職員室の誰かが「解散の時に1000人が一斉に立ち上がったのは、久しぶりの見物だった」と仰ってました。

 半ドン後に暫く仕事をして、13時半に学校を徒歩出発。向かったのは血痰ネーミングショッピングモール「You meタウン」で、書店のレコードショップとを梯子した後、近くのシネコン「T-JOY」へ。時間が空いたら可能な限り観ることにしている『クレしん』の最新作が目当てです。
 『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』、★★★。まぁまぁってとこでしたかね。そしてそれより何より、エンドロール後に流れた次回(来年)予告に驚愕……不安要素が大きいですが、頑張って期待を掻きたてておきます。

 映画館を出て、さて帰ったら「もりき」だとタクシーに乗り込んだら着信、誰ぞと思えば一昨年でご退任の超ベテラン体育先生でこれはお珍しい。何でしょうかと出てみれば「卒業生の結婚式二次会で中洲川端に居る、Y(57回生)が先生と話したいと言ってる、その先は言わない」と。そう言えば、体育先生は57回生の担任団でいらっしゃいました。
 運転手さんにお願いして、そのまま行き先を自宅から西鉄K駅へ変更。特急に飛び乗って、「博多座」地下にある個室居酒屋まで、大橋で降りてタクシーを飛ばしました。18時半過ぎに店着。

 5/14は「自粛御膳」をお休み、中洲川端の居酒屋「O」で、57回生Iくん・Yくん(電通コンビ)、超ベテラン体育先生と飲み会。
 初訪問の「O」は高級志向のチェーン店。朝から飲まず食わずだった私は、14時披露宴から飲みっぱなしで散々っぱら出来上がってた3人に追いつくべく料理に酒にとガンガン注文して(熊本「産土」があったから「O」は神店です)、結婚式二次会の礼儀である思い出話「だけ」を肴に飲み上げるというやつをやりました(そういうのは得意だし大好きです)。
 二次会(私以外の3人にとっては三次会)は私のアテンドで天神の回転寿司「S」の2階へ(テーブルフロアの貸し切りでした)。鯨を食べたことがないという若者(と呼ぶ相手がアラサーだという老い)に赤身刺しを見せてあげるなど最後まで教師。

 卒業生2人は福岡(自宅・ホテル)泊、私と体育先生とは22時過ぎの西鉄電車に(お互いを介護しながら)乗り込みました。ぶっちゃけ、K駅から自宅までの記憶は……。

化石になっても流されないで カーニバルは終わらない

 平松洋子あじフライを有楽町で』読了、★★★★★。

 起き出す前の布団の中で通販2件。
 先ずは、オツカル様から激プッシュされた後藤輝基のアルバム『マカロワ』。アイドルポップスのカバー集だそうですが、収録曲にWinkカップリング曲だったり宝生舞「Carnival」だったりが入っているのだけでもう笑えます。笑えるんですけれども、オツカル様曰くクオリティが馬鹿高いそう。藤井隆が手がけているという話なので、間違いないんでしょうね。
 続いて日本酒、佐賀「光栄菊」から大好きな「黄昏orange」が出ていたのを見つけたのでポチりました。初登場の「ハルジオン」という仕立ても。2本が届いたら、セラーと冷蔵庫に光栄菊だけで3種類が入ることになります。

 難しい文章は2日連続の授業で勢いよく、昨日に続いて中3では梨木香歩「群れの境界から」を読みました。授業の途中でふと思いついて、地下アイドル(絵恋ちゃん)のライブでは集団ヲタ芸に興じる(オツカル様をはじめとする)「えれにすと」さんたちから距離を取って客席後方で頷きながら鑑賞するという「後方彼氏面」のエピソードを。これ、「群れの境界から」のタイトルとドンズバで同じ有り様なんですけれども、大笑いしてたお生徒さんたちには通じたかしらん。
 後で、学級日誌の日直感想に「地下アイドル」と書かれていたのを読まれた担任団の先生が何じゃこりゃ、という顔をなさっていました。

 5/13は「自粛御膳」をお休み、肉料理「I」で読書独酌。
 小鉢~ポテサラ~茶碗蒸し~手羽先~ウィンナー串~そぼろご飯・味噌汁。

群れへの回帰性と個への志向性

 4時前、前夜の飲み過ぎで少し疲れた起床、ですけれども今日は1~4限の中3国語Ⅰ(現代文)が大好きな教材なので、長めのお風呂で無理矢理元気を取り戻します。で、出勤前の書斎でガシガシと特講添削の残りを。昨日の添削開始直後に「強い」と知れた集団でしたが、全部終えてもその手応えは変わらずです。半年強でもっともっと伸びて欲しい、と更に元気が湧いてきました。
 1~4限の授業、教材は投げ込みで梨木香歩「群れの境界から」。2001年の同地多発テロ(及びそれへの報復)を契機に書かれた2004年の文章を、現代文を担当した学年ではほぼ毎回紹介しています。中3には難しいけれども難しいというのはやらない理由にはならず、半分でも1/3でも伝われば十分すぎるという開き直りで。但し、何しろ2001年は彼らにとって「生まれる前」の出来事ですので、その辺りの説明は確りやらないといけません。授業では漢字の小テストも行ったので、4限後は160枚の採点をサクサクと。時間割業務まで終えた後、15時から年休を取りました。

 銀行経由で帰宅、入浴・炊事他所用を済ませてから自宅をタクシーで出発。晴れていれば歩こうかと思いましたが生憎の雨、目的地は行きつけの美容院「G」で、前回がホワイトデーだったのでほぼ2ヶ月ぶりです。ワンオペ店長さんにカットをお願いして1時間、同じ年同士の会話は(特にコロナ以降は)炊事のことに集中するんですが、今日ばかりは昨日の悲しいニュースに触発されて「死ぬ」だとか「老い」だとかの方に流れて。しんみり。

 5/12の「自粛御膳」。
 野菜もずく酢の物・蓮根金平~イカ素麺・らっきょうキムチ~豚冷しゃぶサラダ。
 559蔵目・北海道「十一州」(純米吟醸)。

甘からず、辛からず、かといって美味からず

 『ものまね王座』が大好きだったテレビっ子ですから、今朝のニュースの衝撃は大きい。ジメッとした曇天、一日中気分が鬱いでしまいそうです。日常性の維持。

 7時に出勤、授業は1限と3限とが高3漢文で、これは昨日の3コマと同じ。合間は机仕事ですが、今日は放課後16時からが仕事の要になります。今年度初の特講。
 黄金週間が開けたら高3はいよいよ受験一色、放課後(7・8限)の特講も始まります。私は今年度は高3の漢文を担当しているので、週に1回1時限、東大理系志望の生徒を対象とした漢文の特講を行います。初回の講義で使用する問題は毎年同じで、2012年の『春秋左氏伝』、何せ「和而不同」をスローガンとする学校ですからこれ以上に相応しいものはありません。集まった聴講生諸氏、初回のワクワクもあるんでしょうが、何だか雰囲気が明るい印象でした。ちょっとしたクスグリでも笑ってくれるし。
 例年、東大理系古典の特講は7限が古文、8限が漢文という流れなのですが、今年はコンビを組む古文先生の都合で漢文が先(7限、16~17時)。これはとても助かります。17~18時の1時間を添削に充てれば、未明の添削が少し楽になる。そもそも昨年の現代文に比べたら遙かに楽な漢文の添削が一層身体に優しいものに。で、その17時からの添削を始めてみて直ぐに驚くことになりました。あぁ、この集団、強いわ。高3漢文をやるのは9年目で、毎回同じ問題をやってる訳ですから違いは直ぐに解ります。
 途中で添削を切り上げて答案を携え帰宅。炊事は避けて、夜は自宅近くの「キッチン」へ。

 5/11は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 小鉢2種~刺身2点(鱸・皮剥)。
 東大理系の初回特講ですから、自炊及び深酒回避で未明の添削に備え……と思ってたら、家に届いた『ポセイドン・アドベンチャー』の吹替版が好きすぎて酒が、酒が。

鮮やかな(フラフラフラ)フラミンゴ

 映画『ポセイドン・アドベンチャー』の、これまでの5種類の吹き替え全てを収録した「吹替の帝王」シリーズなるものがあると知って早速購入予約。例えば主人公のスコット神父(ジーン・ハックマン)なら、小林昭二・小林勝彦・磯部勉内海賢二石塚運昇。ロゴ(アーネスト・ボーグナイン)なら、富田耕生藤岡重慶・坂口芳貞・富田耕生(再登板)・辻新八。
 固有名詞を羅列する快感のために書けば、ジェームズ役に羽佐間道夫村越伊知郎、ノニー役に佐々木優子山田栄子坂本真綾、エイカーズ役に富山敬徳丸完納谷六朗浪川大輔、リンダ役に小原乃梨子歓喜!)・吉田理保子・平井美智子・勝生真沙子、マニー役に永井一郎北村弘一、スーザン役に岡本茉利折笠愛玉川紗己子・藩めぐみ、ロビン役に野沢雅子(!)、船長役に中村正・大木民夫、等々。
 1ヶ月前の録画(字幕)を既に10回以上は観ているというのに、これから更にハマってどうするんだろう、私。

 通常出勤で、1・4・6限が高3漢文共通テスト(←名称嫌)対策授業。本来なら5コマ5クラスを走るのですが、学校行事(健康診断)の関係で2コマが明日に飛びました。授業の合間は、知ってる歌手には5枚に1枚程度しか会えない「私の好きな歌」作文(中3)の添削や授業準備や。
 終業後は、学校近くのスーパーマーケットで買い物。八女のキムチ屋さんが出張販売をしていたので、高かったですが2種類(らっきょうキムチ・イカキムチ)をお試し購入。帰宅後は入浴、書き物、炊事。

 5/10の「自粛御膳」。
 小鉢4種~生姜奴~豚バラ炒めニラポン酢~一汁一菜。
 558蔵目・長野「西之門」(純米吟醸ひとごこち無濾過生 別誂)。これは美味しい、★★★★。
 冷奴に乗せた生姜佃煮と一汁一菜の味ご飯とは、二日市「月空」から頂いたお土産。小鉢と味噌汁の材料とに使った志岐蒲鉾はチーム「もりき」のFさんご夫妻から。支えられて生きてます。

 伊万里の「ドライブイン鳥」という鶏料理屋がもの凄く良かった、そういえば焼き物の里巡りに興味があったとか言ってなかった?
 ……という先輩地理先生のプレゼン力に完負けして10時間も耐えられず、気付けばネット経由で伊万里のホテル1泊を予約していました。授業の無い平日を狙って近々出向きます。