粘膜に見事に着地 まるでギャラクシー

 原田ひ香『古本食堂』読了、★★★★。最近この人を気に入っている(ように見える)先輩数学先生に「読みました?」と聞かれて(「いいえ」ではなく)「まだ」という言い方でお答えしてしまったので(実際は書店で目次だけ読んでスルーしていたのですが)、直ぐに購入しました。食事にもう一つのトピック(恋愛だったり母子関係だったり今回のように古本だったり)を重ねるのが作者のお家芸で、『三人屋』みたいに食事と恋愛(セックス)とという「粘膜系」が二つ重なると胃もたれがするんですけれども、古本だったらまぁ。舞台は神保町ですから「食堂」として出てくる店には訪問済みの場所も多く、またぞろ上京欲求が頭をもたげてきて困る。

 7時過ぎに出勤をして授業の板書準備。今日と次回(木曜)とは中3の国語Ⅰ(現代文)で、中村桂子「『生きもの』として生きる」。教科書冒頭のライトな文章で、ただ文章の中身を説明するだけなら1コマで事足りるのですが、折角なら今日は「時計の時間」について、次回は「心身一元と心身二元と」について話して、それを絡めた読解で「時間稼ぎ」をすることにします(試験範囲の文章があんまり増えすぎると酷なので)。
 授業は1・2・4・6限、合間にデスクワーク。授業冒頭で漢字の小テストをやったのでその採点も。最終6限のクラスの漢字テストは、授業終了直後に廊下で採点集計、40人分計400問の○×と集計程度なら5分もあれば終わるので、そのまま帰りのSHRで返却してもらいます。

 近所の魚屋に寄って(刺身を購入して)帰宅、入浴、炊事。

 5/16の「自粛御膳」。
 小鉢2種~生姜奴・鯵刺し~鯖干し甘ダレ焼き~中華スープ。
 メインの鯖は皮が若干焦げましたがまぁ及第点……というか、今夜の本当の「メイン」は鯵刺に添えたワサビなのです。調味料できちんと味を調節した粗卸しのワサビはそれだけで呑める、「もりき」で使っている業務用(750g)をマスターに買って来て頂いたもの。