正しさの勝利が気分いいんじゃないのか

 4月1日、新年度初日。私は、2年前に中3担任団として加わった今の学年(中学41回生、高校63回生)を3年目継続で担当する、ということが決定。高校2年A組、文系男子44人のクラスの担任です。まぁ、漠然と予想はしてましたけれども、こうも教師力(欲?)が低い人間が受験期の生徒を2年間持つ(F校では、高2以降2年間はクラス替えなしなのです)ということの恐ろしさに今更ながら身がすくみます。

 というわけで、思い切って学校から逃げ出し、今日から2泊3日で実家に帰ることにしました。夕食は母君と小倉のフレンチ「おか野」にて。母君の支払いって書いたら32にもなったオッサンが何を甘えとんねんとお叱りを受けそうですが、いやだって母君の方が社会的ステータスも給料も私の遥か上なんですもの。もう基本ね、上からの施しには徹底的に身を委ねるっていうのが信条。で、下(生徒・卒業生)に返せばいいのですよ。だから母校に就職したんだし、とか言いながら野菜・魚介オンリーのコースをがっつく。勿論、実家では唯一の家族であるところの母君に合わせてお酒を飲まないので、フレンチもお水だけで頂くのです。実家に帰るときが唯一の休肝日、盆と正月だけは酒を飲まないっていうね。

 地デジ以降K市の家ではテレビが映らないので、実家に帰るときが唯一のテレビ視聴日、ということになるんですけれども、いや~、ブランクがあるとこうもつまんなく感じるもんなんですかね。バナナマン設楽を観て30分誰だったか思い出せなかった、ってレベルのブランクは離れて長いせいなのか齢のせいなのか。
 本もパラパラ。葉室麟『おもかげ橋』(幻冬舎)読了、★★★★。いやま面白いんですけど、悪役は「化け物」と人外の性を持ったものとして隔離した上であの殺し方ですからね、勧善懲悪正しいという意味でライトノベルじゃ! とナタを振るう有川浩みたいな。

 実家にいるときくらい仕事しなかったらいいんですけど、年度はじめですからね。恒例の暗記ものを。取り敢えず、出席番号1番から44番まで、順番にフルネームを漢字で書けるようにはしときました。同じ学年を継続3年目だから、そんなに難しくはない。あの44人でしょ……明るいはいいこと、楽しいもいいこと、さてお勉強をしてくれるかどうか。