私はとうに今の暮らしに変わっています

 淡淡5時入り、淡淡授業準備、淡淡高2授業、淡淡高1A授業、淡淡SHR見学(実習生T先生が完璧にこなす)。大人の仕事って、淡淡なのよ。淡淡。

 ということに「男く祭」の仕事を通じて気づいた高2C某氏の作文、タイトルは「イカ焼きから見つけた事」。大まじめなのかどうか、とにかく何か半笑いになれる飄々文章をど~ぞ。
 【この作文を書く前の池ノ都先生の助言によると、自分だけがやった仕事をテーマにした方が評価が良いということで、今年度の文化祭で唯一自分だけが行ったと断言出来るイカ焼きについて書かせていただきます。
 イカ焼きの作り方の手順は大きく分けて、解凍する、ゆでる、焼くの三つに分別でき、僕は焼く所を担当しました。別に事前に担当を決めていたわけではないのですが、自然と自分の担当になりました。おそらく一番始めにイカを焼いたのが自分だからだと思われます。したくない仕事の担当になりたくなければ、一番始めにその仕事をするのはやめましょう。僕は別にイカを焼く仕事が嫌ではなかったので特に不満もなく仕事ができました。ただ、問題点が一つだけあり、それは僕の仕事がイカを焼く事だけだったことです。つまり、同じ作業を繰り返す単純作業が僕の担当した仕事だったのです。暇なわけでも疲れるわけでもないのですが、ただ、だんだんとおもしろくなくなってきます。本来稼ぎ時で大盛り上がりするべき十二時頃に僕はイカを焼く事に何の楽しみも見い出せなくなってしまいました。ただ、イカを焼くだけ。タレを付けて、イカを置いて、の作業を何度もくり返していると、不思議な事に気持ちが落ち着いてきました。テンションが上がる事はもちろん、下がる事もなく、ただ、イカを、焼く。後ろで少々きつめの声が聞こえました。炭火をおこす担当の人が仕事を忘れていたようで、店長がそれを咎めているようです。店に険悪なムードが漂い始めます。が、僕にそのムードは届きません。僕はただ、淡淡とイカを焼き、そして考えました。僕の親や大人達が毎日行っている仕事とはこのような物だったのではないか、と。そう考えると僕のテンションは少しだけ上がり、そして下がりました。
 そうしている内に文化祭一日目は終わり、片付けをしながら明日の二日目に胸を躍らせていました。もう、あの時の気持ちをリアルに思い出す事はできませんが、家に帰ったら仕事から帰ってくる父に親切にしようと思います。】

 朝・昼・放課後のクラス生徒面談は続行中(T先生が担任業務をやってくれてるんで、こっちはかなり順調にいってます)。今日の某氏面談にて、大人生徒の代表格某氏に高2Aの印象を聞く。
 生徒「悪い意味じゃないんですけど……明るい……かな」
 担任「あのね、『明るい』ってのは悪い意味では使わないんで、それはあ~た、語るに落ち過ぎじゃないでしょうかね」
 生徒「あっ、そうですね(照笑)」
 担任「要するに、自分は混ざんないけど、あの五月蠅い雰囲気自体は別に嫌じゃない、と。AV女優バスケットでも大丈夫?」
 某氏、ニッコリ頷く。