時が暴走する

 5時入り授業準備・担任業務・時間割業務。
 そろそろ3学期(3月末まで)の時間割変更を作らないといけない時期かな。3月末は高1が一日1クラスずつ学校を離れて調理実習をするというイベント週間で、この時期の高1の時間割は非常事態特別編成になるのですが、これは作るのが難しい(担任が引率で学校を離れ授業が出来ない、1日の内に全クラス共通の授業をすることができない、年度末なので球技大会その他別学年の行事が目白押しでその影響も受ける)し、何より授業担当の先生が自分はいつどの教室で授業をすれば良いのかということが分からなくなって大混乱になるのです。
 授業は高1の漢文。センター試験漢詩を使って。

 昨日の日記に書いた「エンペラー」、音源を聴かせてもらったら思いの外演奏が格好良くて(A組を代表するベーシスト某氏がゲスト参加)ちょっとイラっとする。メンバーが作曲をしたり録音をしたりする様子を横で見ていた合唱部某氏が耳コピで歌えるようになってたのは面白かったけれども、「エンペラー」の癖に何キャッチーなメロディー書いてんだよ、とも思う。

 さて、レディースデイといえば、戸川の純ちゃんを忘れるわけにはいかない。「エンペラー」のメンバー達と。
 教員「惣流・アスカ・ラングレー役の声優で宮村優子さんという方がおられまして」
 生徒「ほう」
 教員「その方の歌手としての作品に『12才の旗』という名曲があるのですが」
 と、朝起きてショーツをおろしたら我が祖国の旗が翻った12才の朝これはケガレの血ではあるけれど今日はハレの日今夜は赤飯だバンザーイバンザーイ! という内容の歌詞をお見せする。
 生徒「これはリアルにあかんやつやろ」
 教員「これを作詞なさった戸川純さんという歌手がおられまして」
 生徒「こないだ先生が貸してくれたYAPOOSの人でしょ」
 教員「その方のデビュー曲が『玉姫様』というタイトルなんですけれども、ひと月に一度中枢神経が子宮という名の座敷牢に移りその奥で玉姫様の発作が起きる、という内容の」
 生徒「最低やないか。その人A組に欲しいわ~」
 デビュー当時の椎名林檎が舞台から生理用品を客席に投げ込むパフォーマンスなんかをしてネット住民から「戸川純のコピー」と揶揄されてた(その後の林檎さん、「茎」や「キネマ」の路線では今度はゲルニカのコピーと揶揄されてるのをどっかで目にしてちょっと気の毒でした)、なんてのがミレニアム前。高校生なら戸川純どころか椎名林檎さえ聴いたことがないって人が多いんでしょうね。

 さて、A組の生徒と担任がこんなど血痰トークに紅い花を咲かせている時、混クラB組フレグランシーな男子たちはどんな話をしているのか。と耳を澄ませてみると……だだだだ男子が、しゃしゃしゃしゃ、シャンプーの銘柄の話をしているっ! その落差たるや、と早速A組男クラ生徒にご報告
 教員「そのど短髪で何がシャンプーの銘柄じゃっ! ってなるやん? そんなもん、青いお空が欲しいのね飛ばしてごらんシャボン玉石鹸で十分やないかいっ! ってなるやん?」
 生徒「いや、シャンプーは拘るやろ」
 教員「あら、そこだけ担任アウェイ? なにその青春病」
 男クラでシャンプーに拘ってどーすんだと思うんですけど、そんなもんなんですかね。