あなたに聞こえますか? 私の声

 本日生徒教員代休、ですけれども入試モードを授業モードに戻す意味もあり通常出勤。夜まで働いて、夕食は久々にHさんちにお呼ばれしておでんと日本酒。明日からも頑張ろう。

 中1確認テスト(国語)の採点。「確認テスト」というのは、中1を担当していない教員が国数英の実力問題を作って採点することで、各教科ごとの学年の達成度を客観的に測る、というイベント。国語は、評論・小説・古文をそれぞれ別の教員が作るという3人体制で、今年度は私が上田三四二の随想「底荷」(『短歌一生』所収)から評論を出題。したらね。
 ある設問を(1)と(2)に分けて、筆者が日本語の乱れを嘆いた「活気はあるがきわめて猥雑な船」という比喩表現を(1)で抜き出させた上で、(2)で筆者は日本語をどんな言葉と見なしているかを「~言葉。」に続くように10字以内で説明せよと問うた、んですけれども。(1)を正解した140人中半分以上が(2)で「活気はあるが猥雑な(言葉。)」と書いてきたのに少し驚く。講評には「(1)と(2)との間で自分が一秒も頭を使ってないと出題者=採点者に見なされる可能性に気づく『自己客観』の能力が備わると『大人』でしょうか」と。勿論ここでは問題の書き方が曖昧などという反論は一切許されません。
 なぜ許されないのかは、去年の「犬の日」の日記に書いたので省略。