とうがらしってすべからいよな

 本日、高3(62回生)卒業式。学年先導のパフォーマーですが端々に含羞と誠実が見えるのが魅力的な旧生徒会長による答辞、思い一途の推敲吟味で不器用さをカバーして大人を感心させる現生徒会長による送辞、対照的で良。
 この学年は、中1の時に1年間古文を担当しただけの関係なので、縁は深くなく。詳細は省きますが、当時中1だったこの学年の或るクラスに対し(意図的に)おイタをして、当時の中学教頭先生(今はご退職なさった、体育科の尊敬すべき先生です)に優しい口調で且つ厳しく叱られて以降、担当に回されることが無かったのですね。そのことを私は彼我両方にとって良かったと思っていますが、今年度、62回生高3に第4回(最後の)校内模試で現代文の問題を出題する時に、祝福の意を込めて、(自分の63回生の高3で使おうと思っていた)上田三四二「武器について」を出題したのです。文系専門の問題だったのですが、帰ってきた答案は、出来不出来は措いて、ちゃんと勉強してきた生徒の答案だったと思いました。

 さて、とっておき(上田三四二)を使ってしまったら、その補充をしておかなくてはなりません。当てはあるのですが、その文章の筆者、「すべからく」を「すべて」の意味で使っている等の文法ミスがちょいちょいありまして。「出題の都合で、一部表記を改めている」とリード文につけなくてはなりませんね。

 夜は、高2担任団の3人で飲み会。一年後、63回生が幸せに卒業できるのかどうか、私に(その一部が)かかっているとして、それはとても恐ろしいことだと思っています。