機械化貧乏

 本日から正式な出勤、9時~11時第1部、13時~15時第2部、毎年恒例の職員研修です。今年は、職員会議学年会議部会議その他全ての会議をぺーぱーれすにすべく職員一人につきもれなく1台支給のiPad、そのiPadの使い方を勉強しましょうという日。第1部では電源の入れ方やパスワードの設定方法という「基本のき」を事務室の方に教わるというもの。私は堂々のiPad童貞、一から噛んで含めるように教えて下さるステップを一歩、一歩。そんなん言われんでも判っとるわ、と全工程を早々に終了させておられる先生は、他の先生の手を取ったり、まぁぶっちゃけ内職したりしてます。
 そして午後第2部、「ICT教材勉強会」、D社誘導の説明会は要するに宣伝なんですけれども、それでも各教科毎にICTを使えば授業がどんなに便利になるのか、利用できる視聴覚教材がどのように増えるのか、ということを概説してもらえる益はあります。数えたろかと思うくらい多用された「効率化」の語は、全部「公立化」に変えても意味が通じて笑っちゃいそうに。全員参加、全員理解、全員共有という授業の建前(理想?)に端からそっぽ向いてる教員には豚に真珠猫に小判で、私には無縁だということが解ったのが一番の益でした。

 朝昼の研修の合間2時間は、洗濯物を抱えて母君のお見舞い。学校から介護施設「I」に自転車で往復すると漕いでる時間はざっと1時間。お見舞い30分、途中のうどん屋で昼食30分、で学校に戻ったのは第2部が始まる5分前でした。
 職員研修終了後(明日、もう一日研修がありますが)、自宅に戻って入浴。夕方にもう一度「I」まで往復して母君のお見舞い。要介護5ではありますが、ずっと足を動かしたり寝返りを打ったりと動き回っては居られます。胸から点滴をしているお陰で、腕の針傷が消えてきているのが喜ばしく。帰りに、職員の方と今後のことをお話。普通の病院や介護施設の職員がどうなのか知らず比較は出来ませんが、ここの施設の方はストレートに訊いたら出来る限りストレートに答えてくれるようで、私が「実際、あの方の命はどのくらい保つと思ってよいものなのでしょうか」と伺ったら、「S先生とは、9月7日の誕生日までは何とか、とお話ししています」と返ってきました。近ぇな。

 夜は63回生飲み会。教員4人は学年主任(現在は高3担任の)化学、現在は中学教頭の体育、現在は高2学年主任の数学、そしてどペーペー国語私。要するに当時は4クラスだったA~D組の担任が勢揃いしている訳で、私はともかく他のお三方のお立場お忙しさを考えたらこの面子を引っ張り出す卒業生は凄いと思う。我らA組Uくん(文化委員長)の人徳かしら、と思わなくもないけど、多分B組医学部男子KGくん・KKくんの強引さの方が要因としては大きそうだな、など考えながら炭火焼きとビール。
 広医5年のKくんに将来の志望を訊いたら即答で「美容整形! どんだけ軽蔑されてもいいっす、俺、QOL重視なんで」と。「麻酔とか病理とかは?」と訊いたら「そっちはAIが駆逐っすよ」と。一般化はしませんが「ほぅ」と思いました。で、取り敢えず「娘誘拐されろ!」と若者には通じない返し。
 そう、若者なんですよ。どんだけ飲んでも食ってもみんなピンピンしてます。言っても元担任4人、最若手の私が唯一の30代で、4人の平均取ったら40より50が近いんですから、二次会にて、私「炭火焼きの後で中華って馬鹿なんですか?」 体育「お前が選んだんやろが!」