雑魚でもいいです アホでもいいです

 藤津亮太『プロフェッショナル13人が語る わたしの声優道』読了、★★★★★。前作『声優語』に続くインタビュー集。とにかくインタビュアーが良。知識・敬意は勿論、話を冷静に咀嚼して次に繋げる展開力がお見事。

 初対面でほぼタメ口というなかなかファンキーな中2女子から卒論担当の依頼が来て、諾。例えばAKBとか種々アイドルグループがお好きだという彼女が選んだテーマは「女性アイドルの歴史」なんだそうですが、私が「歴史ってどのくらい古いところから始めるの?」と聞いたら「えっと……おニャン子クラブ?」って。ん? 私、「あれ」の評伝の編集担当やんの?

 授業は5コマ、高1A組は『平家物語』、内進B~E組は『徒然草』。
 面白かったのは5限のA組。そうですね、夏頃までは授業開始の30秒前には(4月当初なんて2~3分前には)全員が席について、開始のチャイムが鳴り始めると同時に「起立!」の号令がかかったものですが、今日は遂に5限の授業開始15秒後(チャイムが鳴っている最中)に数名の男子が教室に駆け込んで来るという事態。「いや~、良いですね~。段々『そういう風』になりますもんね~。体育館? 食堂? 『何か5限始まんじゃね?』『いいっしょ、古文だし』『あ~、古文ね。雑魚介の授業じゃ~ん』とか言いながらタラッタラ移動している姿が目に浮かぶようで大変好ましい。それでは雑魚介が今からプリントをば配布致しますんで~」と私が喋る間のクスクス笑いが楽しい。2、3人が15秒遅れたくらいで一笑いが取れるなんて、なんて真面目なクラスなんでしょう!

 17時きっかりに帰宅して、タクシーで介護施設「I」へ。昨日引き取った洗濯物はアイロン掛けをしてお届けです。そのままタクシーで西鉄K駅、特急15分で二日市、勿論目的地は焼鳥「月空」、絶品を肴に読書独酌。