記憶を旅する ボヘミアン

 本日から東京4泊で、明後日24日(月)の夜はオツカル様・がっ様というTQC18期トリオで飲もうという話になっていた(新橋のイタリアンを押さえている)んですが。昨日、Twitterでこんな会話が。
 が「昨日足が肉離れってしまい、松葉杖状態になっておりまして。さすがに電車乗って飲みに行ける状態じゃないので」
 オ「あらあらミートグッバイ」
 池「おっと、残念だけど、お大事にですな」
 が「なので、その場で報告しようと思ってたことを代わりに。今、妻が妊娠してまして、来月出産予定となっております。なので、今後池ノ都が来ても気軽に会いに行けなくなるかもなと思って声をかけたらこんな事態に」
 オ「oh... 未だにこっちはがっ様実は未婚説を唱えていたのだけれど。誠におめでたいですね、ぽぽちゃん人形あげます」
 私「目出度い話なんだからOKじゃん? 今生の別れでもあるまいし。おーちゃん、24日は出産祝いを考える会議だよ! 因みに、がっ様の代打は既に手配したなり。おーちゃん、こないだの教え子くんがアイドル運営指南の2回目を、って」
 オ「了解ですわ」
 が「無事生まれたら証拠写真をお送りしますね」
 オツカル様から地下アイドル運営指南を受けてメンターの契りを結んだ63回生Eくん、がっ様が「なので、その場で~」・オツカル様が「oh... 未だに~」というメッセージを打つ3分の間に、「24日・夜・オツカル様・アイドル運営指南・新橋。来る?」とメールを送ったら秒で「行く!」と返事が来ました。
 Eくんは(多分)「えれにすと」史上初のリクルート社就職、早く「ゼクシィ」作る部署に行きゃ良いんですよね。

 旅行バッグを持って出勤、格好は仕事着と私服の中間地点で、下はジーンズ・上はジャケットでその下にはシャツが1枚だけ(の上からロングコート)。始業前の学校で、昨日の夕方に届いていたらしい浪人生の答案を添削。封筒に入れて、これは出張先の東京でポストに入れましょう(送り主のNくんは東京で浪人中なのです)。1~3限に高1古文の授業を行った後で、タクシーで学校を出ました(高1Aクラスで授業があったので、東大入試の下見引率・応援で出張することを説明し、お土産「餌付けーしょん」のお約束)。
 タクシーでクリーニング店(引き取り)~自宅(引き取った中から旅行中の衣服をバッグへ)~西鉄K駅(高速バス乗り場)、と移動。ギリギリのスケジュールで、高速バスは飛行機が離陸する30分前に空港に到着しました。上旬の出張で飛行機内でマスクをしていたら体調を崩した(胃腸炎の診断でした)ので、今回はマスクを着用せず(というか、持参していません)。

 上京中に一つは人生初体験というのがマイルールなのですが、今回はいきなり出発の飛行機で挑戦。機内イヤホンとTV画面とで映像コンテンツを楽しんでみよう(恐怖を忘れよう)というチャレンジ。豊富なプログラムの中から、お、これ、66分ってのが丁度良いじゃん、と何の気なしに観始めた『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』に完敗けしました。こんなん泣くやん、涙腺崩壊一歩手前です(独りの家だったらオットセイみたいな声出してたかも知れません)。隣の席のお姉さんが爆睡してくれてて助かりました。これは帰りも観る。

 空港着、品川駅でHさん・事務嬢さんへのお土産を購入(Hさんの方の「品川珈琲」は配送手続きも)。山手線をぐるりで池袋、常宿にチェックインした後は大浴場で湯浴み。東京は街行く人皆マスクなのだろうかと思っていたのですがそうでもなく(5割どころではない率ではありますが)。
 風呂上がりの温かい身体でホテルを出発、待ち合わせは池袋西口でホテル徒歩5分。落ち合う前に、朝方添削した67回生Nくんの答案をポストに投函しました。これが、今年度の私にとって最後の添削答案です。

 池袋駅西口で待ち合わせた相手は、明後日24日にはがっ様の代打で招集するEくん(1回の上京で2度会うのが常態になりつつあるな)、それと高校時代は彼と同クラ(63回生我ら文系A組)だったIくん。どちらも地理選択文系から東大に進学したんだから疎遠っつこたないだろ、と当たりをつけて集合しましたが3人で飲むのは初めてです。4月からEくんはリクルート、Iくんは外資コンサル、Eくんは地下アイドル運営でIくんは学生劇団主宰、この邂逅に創発はありやなしや。
 店は「カレーうどん ひかり TOKYO」。民家改装の路地裏居酒屋で、料理美味・ややお高め。手で剥きながら食べる海老料理には消毒液がついてきたので店員さんに「コロナの影響ですか?」と伺えば「昔からやっています」という返事。〆のカレーうどんはノーマルのものと15倍のもの(マジで辛い!)との食べ比べなど出来て楽しく。

 E「ねぇ、なんか、『時に』って格好良くない?」
 私「は?」
 E「いや、先生、『ところで』じゃなくて『時に』って言うやん? 俺も使いたい。格好良くない?」
 I「(微苦笑)」
 E「絶対格好良いって。『時に』」
 私「E、やめろ、恥ずい。一周回って、みたいなのが人をいちばん惨めにさせるやつだ」
 E「え~。格好いいのに~」
 私「諄い!」
 これ、無邪気な若者による「若ハラ」じゃない?(と思っていたら「エイジハラスメント」という老若共に加害者被害者になる用語が既にありましたね)

 Iくんが赤ワイン以外は何でも飲める(胃袋宇宙大の食欲程ではないもののお酒も結構強い)のは知ってるんですけれど、Eくんも割とお酒に強いのかな。劇団関係で使うとかいうことで22の身空で池袋に何軒か行きつけもあるということですもんね。本当は2軒目にはEくんお店を紹介して貰いたかったんですが、定休日その他の理由で今夜は叶わず(今度、是非!)。
 で、2軒目には結局「イタリアンバルUOKIN」を選んで白ワインをボトルで注文したんですけど、3人でスイスイ進んでいきましたね。で、アイドルの話やら劇団の話やら大企業外資のイシキタカイ話やらが盛り上がったというか深まったというか酒で煮詰まったというか、よく分かんないなりに何だか楽しくなっちゃって、珍しく3軒目まで。選んだ店は「韓二郎」でまぁ私あるあるなんですけど、多分Eくん・Iくんにここのレバーを食べて欲しかったから選んだんだよねぇ、「多分」とか言ってるのはまぁ殆ど記憶が無いからなんですけどね。

 「韓二郎」は常宿徒歩2分(一つ隣の通り)ですから、わたしが仕舞うてしまっても大丈夫な店だから選んだっていう側面もありますよね、「多分」。
 Eくんは4月からの新居入居前に旧居の期限切れ、家財一式を貸倉庫に預けて今日から流浪と仰ってたけど、今夜の宿は大丈夫だったのかなぁ(劇団員人脈で何とかなってたらいいけど……っつのは偏見かしらん)。